AWS、新たな責任共有モデルの「Amazon RDS Custom」をSQL Serverへも拡大。マネージドサービスながらOSへのSSHなども可能。AWS re:Invent 2021

2021年12月2日

Amazon Web Services(AWS)は、ユーザーがOSやデータベースの構成やバージョンをカスタマイズ可能なマネージドサービス「Amazon RDS Custom」をマイクロソフトのSQL Serverに対応させた「Amazon RDS Custom for SQL Server」を発表しました

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Amazon RDSはデータベースをマネージドサービスとして提供するサービスです。クラウド側でデータベースのプロビジョニング、設定、OSやデータベースのパッチの適用、バックアップ、スケーリングなど運用に関わる操作をすべて行ってくれます。

これは便利な一方で、運用をAWSが責任を持って行うためにデータベースの設定、OSのパッチの適用などの管理はすべてAWSでコントロールすることになります。

すると特定のバージョンにデータベースを固定して運用したい場合や、特定の構成のOSで運用したい場合などはマネージドサービスの要件に合わず、利用したくともできませんでした。

Amazon RDS Customはユーザーと運用責任を共有することでこのマネージドサービスとしての要件を緩和し、Amazon RDSのマネージドサービスでありながら、データベースやOSのパッチ適用、バックアップなどを含むメンテナンスやカスタマイズ、OSへのSSHによるログインなどをユーザーが行えるようになるというものです。

これにより、特定のOS構成やデータベースのバージョンが要求されるようなアプリケーションのバックエンドデータベースにおいても、Amazon RDSのマネージドデータベースが利用できるようになります。

先月、すでにOracleデータベースに対応した「Amazon RDS Custom for Oracle」が発表されていました。

AWS、新たな責任共有モデルの「Amazon RDS Custom for Oracle」リリース。マネージドサービスでありつつホストへSSH、データベースやOSのカスタマイズが可能

そして今回、マイクロソフトのSQL Serverへの対応も発表された、ということになります。

AWS re:Invent 2021

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Day 2

Day3

Tags: AWS RDB クラウド DBaaS SQL Server

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Junichi Niino(jniino)
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