IT運用担当者への調査結果、「昇給・昇進が遅い」「新しい技術に触れる機会がない」「重責なのに待遇が悪い」などに不満。ガートナージャパン
調査会社のガートナージャパンは、国内のIT運用担当者は待遇面や専門スキル獲得機会に関する不満/不安が根強いとの調査結果を発表しました。
調査結果によると、IT運用担当者が最も不安を抱いているのは「他のIT部門のメンバーと比べて昇給・昇進が遅い」こと。
続いて「新しい技術に触れる機会がない」「重責であるにもかかわらず、待遇が悪い/評価されない」「エンジニアとしての専門性が身に付かない」などが挙げられています。

国内のIT運用担当者は、待遇面や専門スキル獲得機会に関する不満/不安が根強いとの調査結果を発表しました
— Gartner_jp (@Gartner_jp) July 1, 2025
アナリストの米田英央が解説するプレスリリースの全文はこちらからご覧いただけます: https://t.co/0Kp3LYVo7F#ガートナー #GartnerJapan #IT運用 pic.twitter.com/qDBtWHHOc0
これらは、IT運用に何らかの形で携わっている回答者に対してキャリア・パスに不安がある、あるいは異動/転職を考える具体的な理由の上位3つを尋ねて集計したものです(紺色のマーカー)。
前述の上位の結果は、この1位~3位の合計によるもので、その一方、第1位に挙げた回答だけを集計した場合には「オンコールのシフトや残業が多く、永年勤続ができない」が第2位に挙がっています(内側の青色のマーカー)。
このようにIT運用担当者は待遇、スキル、働き方の多方面にわたって不安要素を抱えていることが、この調査結果で浮き彫りになっています。
ガートナージャパン シニア ディレクター アナリスト 米田英央氏はこの調査結果について「従業員のオペレーションの負荷を下げるITツール(インフラ自動化ツールなど)の導入や、付加価値が高くない仕事の排除(ビジネス価値の低いプロセスの廃止など)に取り組むことで、他部門からも評価されるような仕事形態へと変化させるほか、評価に応じた適正な待遇を受けられる職場に進化させる必要があります」とコメントしています。