Amazon ECR PublicからDocker公式イメージが取得可能に。Docker Hubのプル制限を回避可能。AWS re:Invent 2021

2021年12月1日

Amazon Web Services(AWS)は、同社のクラウドサービスとしてDockerコンテナイメージのレジストリサービスを提供する「Amazon Elastic Container Registry Public」(以下、Amazon ECR Public)から、Docker Hubで提供されているDocker公式イメージが取得可能になったと発表しました

Dockerコンテナのイメージを登録し配布するサービスとして、もっとも広く使われているサービスはDocker Hubだと見られますが、Docker Hubは無料で利用する場合、6時間あたりのプルの回数をアノニマスユーザー100回以内、認証済みーザーで200回以内にするなどの制限をしています。

Amazon ECR PublicはこのDocker Hubの置き換えを狙って、AWSがプライベートなコンテナレジストリサービスとして提供していた「Amazon Elastic Container Registry」(Amazon ECR)の新機能として1年前に追加されました。

参考:[速報]AWS、Docker Hubの代替を狙う「Amazon Elastic Container Registry Public」提供開始。AWS re:Invent 2020

Amazon ECRにパブリック向けのレジストリを作成し、ここにコンテナイメージを登録していくことでパブリックに公開できます。パブリックに公開されたコンテナイメージは自動的にAWSの各リージョンへも展開され、ダウンロード時間の短縮と可用性の向上がはかられます。

Amazon ECR Publicから任意のAWSリージョンにイメージをプルする場合、事実上無制限にダウンロード可能。

AWSリージョンの外からは、AWS上で認証されていないユーザーは毎月500 GBのデータダウンロードが可能。AWSアカウントにサインアップまたはサインインすることで、毎月5TBまでのデータをダウンロードすることができ、その後は1GBあたり 0.09ドルの従量課金となります。

今回の発表では、このAmazon ECR Publicに自分でDockerコンテナイメージを登録しなくとも、Docker Hubで公開されているDocker公式イメージであれば自動的に登録され、取得できるというもの。

CI/CDなどで短時間に繰り返しDocker公式イメージをプルするユースケースなどで、Amazon ECR Publicがより便利なサービスになるのではないでしょうか。

AWS re:Invent 2021

Day1

Day 2

Day3

Tags: AWS Docker クラウド コンテナ型仮想化

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Junichi Niino(jniino)
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