AWS、新たな独自プロセッサ「AWS Trainium」発表。機械学習のトレーニング処理に最適化、テラフロップス級の性能を発揮。AWS re:Invent 2020

2020年12月3日

Amazon Web Services(AWS)は、オンラインで開催中の年次イベント「AWS re:Invent 2020」で、機械学習のトレーニング処理に最適化した独自プロセッサ「Trainium」を発表しました。

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Trainiumは、TensorFlow、PyTorch、MXNetなどの主要な機械学習ライブラリに対応し、機械学習のトレーニング処理でテラフロップス級の性能を発揮。

従来のプロセッサやGPUを用いた場合よりも高速で安価なトレーニング処理を実現するとしています。

AWSは2年前のAWS re:Invetn 2018で、機械学習の推論処理に最適化した独自プロセッサの「Inferentia」を発表、昨年投入しています。

推論処理のInferentiaと学習処理のTrainiumは同じAWS Neuron SDKを利用でき、トレーニング処理によって作成されたモデルを簡単にInfenerentia上で推論処理することが可能になります。

機械学習処理に最適化したプロセッサはGoogleもTPUを自社で開発しクラウドで提供しています。今後はNVIDIAやインテルなどもGPUやFPGAによる機械学習処理アクセラレーターにさらに注力してくることは間違いありませんし、AppleもAppleシリコンに独自の機械学習処理機能を組み込み進化させていくことでしょう。

機械学習分野はこれからさまざまなプロセッサやアクセラレータが入り乱れて性能や価格を競うことになりそうです。

Trainiumは2021年後半に登場予定。

AWS re:Invent 2020:バックナンバー

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