GitHub Actionsが価格改定。GitHubがホストする処理は値下げ、ユーザーのセルフホスト処理は1分あたり0.002ドルの請求に
GitHubは、コードのビルド、テスト、デプロイのパイプラインを自動的に実行できる機能「GitHub Actions」の価格改定を発表しました。
GitHub Actionsは、GitHubのイベントをトリガーにして、あらかじめ設定しておいたワークフローを実行できるというものです。
例えば、プルリクエストを作成したら自動的にそのコードを用いてユニットテストと統合テストを実行する、あるいはビルドの失敗時にSlackに自動的に通知を行う、といったことが可能です。
GitHub Actionsの処理は、GitHubが提供するインフラで実行される「GitHub Hosted Runnter」と、ユーザーが自身のインフラ上でワークフローを実行させる「Self-Hosted Runner」の2種類があります。
GitHub Hostedは値下げ、Self-Hostedは新たに従量課金に
従来の価格設定は、パブリックリポジトリでの利用は無料。
プライベートリポジトリでの利用は、フリープランで1カ月あたりGitHub Hosted Runnerを2000分間利用できる無料枠が用意されており、有償プランでもプランごとに設定された時間枠までは無料で利用可能です。
その時間枠を超えると、1分ごとの従量課金となります。料金は、GitHub Actionsの処理を実行するOS、プロセッサの種類(x86かArmか、GPUを利用するか)、コア数などによって変動します。
ただし、Self-Hosted Runnerは利用時間に関係なく無料で利用可能でした。
今回発表された新価格では、従量課金での利用価格が平均で40%程度引き下げられる一方、これまで無料だったSelf-Hosted Runnerの利用でもGitHubのコントロールプレーンにかかる費用として、1分あたり0.002ドルの料金が発生するようになります。
Self-Hosted Runnerの料金は、各プランに設定された無料枠の時間内であれば無料で、それを超えた分が従量課金になると説明されています。
パブリックリポジトリでの無料利用とフリープラン、各有償プランでの無料枠は維持されます。
新価格は、GitHub Hosted Runnerの価格改訂が2026年1月1日から、Self-Hosted Runnerの価格改定が2026年3月1日からとなります。
より公正に利用状況と費用を連携させるため
この価格改定の背景として、従来はSelf-Hosted Runner利用時のGitHubのコントロールプレーンにかかる費用をGitHub Hosted Runnerの売り上げで吸収しており、今後はより公正に利用状況と費用を密接に連携させるためであるとされています。
またその価格については、競合他社のサービスと比較検討した上で設定されたとのことです。
そしてこれが同社とユーザーにとって、今後も高速で柔軟なワークロードを提供し、最適なユーザー体験を実現するための持続可能な選択肢であると考えているとしています。

