パスワードマネージャの1PasswordとCursorが提携、1PasswordからCursorのAIエージェントにシークレットを安全に提供

パスワードマネージャを提供している1Passwordは、AIエージェントを用いた開発ツールであるCursorと提携したことを発表しました。

人間の開発者と同じようにAIエージェントがさまざまなコードやデータを保持し、それらをコンパイラやビルドツール、テストツールなどを操作して開発を行うようになると、AIエージェントに対して適切な権限を付与するためのIDやパスワードなどのシークレットを付与する必要が生じます。

AIエージェントへのプロンプトや設定ファイルにこうしたシークレットを記述することは、セキュリティの面で望ましくありません。

今回の1PasswordとCursorの提携により、1PasswordはAIエージェントに対しても安全なシークレットの保存と提供を行うパスワードマネージャの機能を提供します。

以下はプレスリリースからの説明の引用です。

1Password has partnered with Cursor to build a Hooks Script that gives developers a secure, just-in-time way to ensure required secrets are made available to Cursor’s AI agents via 1Password Environments. The result is an AI-native development workflow where secrets are never hardcoded, raw credentials are never handled directly by AI agents, and secure access becomes a natural part of writing and running code.

1PasswordとCursorとの提携により、開発者が1Password Environments（新野注：1Password Environmentsはプロジェクトのシークレットを格納できる1Passwordの機能のこと）を通じてCursorのAIエージェントに対して安全かつ適切なタイミングでシークレットを確実に提供するためのHooks Script（フックスクリプト）を構築できる。これによりAIネイティブな開発ワークフローを実現し、コードの作成や実行においてシークレットがハードコーディングされることなく、AIエージェントが認証情報をそのまま直接処理することもなくなる。

この機能は1PasswordとCursorの組み合わせにおいて、すでに利用可能になっているとのことです。