人間よりも高速にコード生成、実行、テストを繰り返すAIエージェントに適した、高速に起動終了する安全な分離環境「Vercel Sandbox」正式リリース
Next.jsの開発元やWebホスティングサービスのプロバイダとして知られるVercelは、人間を上回る速度でAIエージェントが高速にコードの実行やテストを繰り返し行う能力に適した、高速に起動終了する安全に分離された実行環境「Vercel Sandbox」の正式リリースを発表しました。
AIは人間よりも高速にコード生成、実行を繰り返す
AIエージェントは人間を上回る速度で自律的にコードを生成し、ビルド、テストを何度も繰り返しつつソフトウェアの開発を進める能力を備えています。
しかもAIエージェントを多数並列稼働させることを想定した場合、その能力を十分に発揮させるには、これまで人間のプログラマが利用することを想定したコード実行環境よりも大量の実行環境が高速に起動終了することが求められます。
しかもAIエージェントが生成した信頼できないコードでもデータベースを削除したり、特権を利用してファイルを削除したりしないような、安全に分離された環境が用意されることが望ましいといえます。
今回Vercelが正式リリースしたVercel Sandboxは、そうしたAIエージェントのための安全で分離された実行環境です。

Vercel Sandboxはミリ秒以下で起動し安全な分離環境を提供
Vercel Sandboxは、同社のクラウド上でAmazon Linux 2023環境のマイクロVMが数ミリ秒で起動し、デフォルトでNode.js 24とPython3.13のランタイムが利用できます。
sudoコマンドを用いてパッケージのインストールも可能で、スナップショット機能によってある時点でのイメージを保存し、あとで再開することもできます。
一方で、単にマイクロVMとしてプロセスが分離されるだけでなく、環境変数やデータベースへのアクセスをブロックできるため、AIエージェントが生成した信頼できないコードでも安全に実行する環境を構築可能です。

Vercel Sandbox上のアプリケーションには、sandbox URLを通じてインターネットからアクセスすることも可能。
Vercel Sandboxは最大で8vCPU、CPUごとに2GBのメモリで提供。オンデマンドで起動し、実行が終了すれば自動的にシャットダウンされます。料金は従量課金制で、アクティブなCPU時間に対して料金が発生します。
無料のHobbyプランで最大45分、ProやEnterplanでは5時間が提供され、延長可能となっています。
あわせて読みたい
BigQueryに会話型分析機能(Conversational Analytics)が登場。詳細な分析レポート生成、将来予測や非構造化データの分析も可能に
≪前の記事
BunがZig製の高速なMarkdownパーサー搭載。HTMLへのレンダリング、GitHub Flavored Markdown対応、Reactエレメントの生成など

