[速報]SalesforceがSlackを買収で合意。正式発表

2020年12月2日

Salesforce.comとSlackは、Salesforce.comがSlackを買収することに両社が合意したことを正式に発表しました(Salesforce.comの発表Slackの発表)。買収価格は277億ドル(約3兆円)。

Slackはビジネスチャットサービスとしてもっとも人気のあるサービスの1つですが、ビジネスチャットの分野ではマイクロソフトがMicrosoft Teamsを積極的に強化しており、両社の競合は激しさを増していました。

Microsoft Teamsの強みは、同社の企業向けサービスであるMicrosoft 365にバンドルされており、またMicrosot Officeなどをはじめとするさまざまなアプリケーションやサービスと緊密に連携できるところにあります。最近ではローコード/ノーコード開発ツールのPower AppsがMicrosoft Teams内で利用可能になるなどの強化が行われていました。

今回の買収は、Slackがこうした強みを持つマイクロソフトとの競合に勝つために、単独のビジネスチャットサービスではなくビジネスアプリケーションとの強力な連携が必要であると判断したことが背景にあると考えられます。

Salesforce.comにとっても、急成長中のビジネスチャットサービスであるSlackを今後同社のクラウドサービスの一員とすることで、新たなクラウドサービスの発展や顧客の獲得などにつなげられるという期待が大きいと見られます。

合併発表の中で両社は合併の効果について次のように説明しています。

Combining Slack with Salesforce Customer 360 will be transformative for customers and the industry. The combination will create the operating system for the new way to work, uniquely enabling companies to grow and succeed in the all-digital world.

SlackとSalesforce Customer 360の組み合わせは、顧客と業界に対して変革をもたらすでしょう。この組み合わせは、新しい働き方のオペレーティングシステムを作り出し、すべてがデジタル化された世界において企業に成長と成功をもたらす独自のものとなります。

SlackはもともとプログラマなどITエンジニアのあいだで人気の高いチャットサービスであり、それがビジネス分野での成功につながりました。Salesforce.comによる買収は、Slackをビジネス向けへとさらにフォーカスさせることになるはずです。

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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