Google、AI搭載Webブラウザがユーザーの操作から目的を自動で推測、アプリを動的生成して提示する実験的ブラウザ「Disco」を発表
旅行の計画を立てようとしてWebブラウザで目的地の観光名所やホテルを何か所も検索していると、Webブラウザがユーザーの意図を理解してAIで自動的にその旅行の計画立案用アプリを動的に生成。新しいタブとしてユーザーに提示することで、ユーザーはたくさんのタブを開いて情報を集めなくてもよくなる。
GoogleでAI関連の実験的製品を開発するGoogle Labsが、そんな新機能を備えた実験的なブラウザ「Disco」を発表しました。

DiscoはGoogleの最新AIモデルであるGeminiを統合したWebブラウザです。
Discoには上記の画面のようにGeminiとチャットする欄があり、ユーザーはGoogleの検索キーワードを入力する代わりに、ここに知りたいことや調べたいことなどを文章として入力できます。
Discoはこのチャットの入力内容と履歴、開いたタブなどを通じてユーザーの意図や目的を理解し、目的への達成を支援するWebアプリケーションを動的に生成します。
生成されたWebアプリケーションは「GenTab」と呼ばれるDiscoの機能によって新しいタブとして表示されるため、ユーザーはこのGenTabを利用することで目的に到達できる、というわけです。
チャットと検索履歴から目的を推測、Webアプリを自動生成
例えばデモ動画では、冬の季節にボストンからバーリントンに旅行がしたい、とプロンプトに入力。
すると検索結果が左ペインに表示され、リンクをクリックするとタブとして表示できるようになります。

さらに左下のチャット欄に追加のプロンプトを入力して旅行先で興味のあるイベントや場所などを調べていきます。
すると、その意図に沿ったインタラクティブなツールを提供しますよ、とWebブラウザからの提案が表示されます。

「Create GenTab」ボタンをクリックすると、カレンダーと見所や観光スポットがピンで示された観光マップを含むWebアプリケーションが表示されます。

これにより、興味のある場所やイベント、旅行日程などをまとめることができるようになります。下記はWebアプリケーションの一部を拡大したところ。

ここで上記の画面のようにプロンプトで「カレンダーに天気予報を追加して」と入力すると、指示に従ってGenTabのWebアプリがアップデートされます。

このようにGenTabによるWebアプリそのものもプロンプトで情報を追加したり内容を変更させることで、ユーザーはキーワードと検索結果ではなく、AIとのインタラクションとWebアプリケーションを通じて目的を達成できるようになる、というものです。
Disco is a new experiment from @GoogleLabs, designed to reimagine browsing and building for the modern web. The first feature we’re testing is GenTabs — a new way to remix your open tabs into totally custom apps using Gemini 3, our most intelligent model.
— Google (@Google) December 11, 2025
We’ve all felt the… pic.twitter.com/H9LDMDDAMb
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