マイクロソフト、RPAツールの「Power Automate」強化へ。RPAベンダのSoftomotiveを買収、統合

2020年6月3日

マイクロソフトはRPA(Robot Process Automation)ツールベンダの「Softomotive」の買収を発表しました

マイクロソフトのRPAツールである「Power Automate」との統合により、同社のRPAツールを強化する狙いがあります。

Softomotiveは、Windowsデスクトップでの作業自動化を行う「WinAutomation」、サーバベースの自動化ソフトウェアとして業務アプリケーションなどの作業自動化を得意とする「ProcessRobot」などを展開するRPAツールベンダです。

マイクロソフトは2019年11月にRPAツール「Power Automate」を発表。RPA市場に参入しました。

参考:[速報]マイクロソフト、RPA機能を搭載した「Power Automate」発表。ユーザーの操作を記録、再現実行で自動化。Ignite 2019

Power Automateは、もともとIFTTT的なサービス連係サービスである「Microsoft Flow」をベースに、マウスやキーボードなどのユーザーインターフェイスによる操作をソフトウェアで自動化する「UI Flows」機能を追加することでRPAツールとし、名前を「Power Automate」にしたものです。

今回、Softomotiveを買収しPower Automateと統合することで、より多くの業務アプリケーションなどとの連係や自動化が可能になります。

RPAを含むローコード/ノーコード開発ツールが活発化してきた

RPAは、それまで人間が行ってきた処理をソフトウェアに置き換える手段の1つであり、広い意味でのシステム開発の一種です。しかもRPAは一般に操作を人間が教えることですぐに実現できたり、フローチャートのように簡単な操作でシステム開発が行えるようになっている製品がほとんどであり、いわゆる「ローコード/ノーコード開発ツール」の分野に含まれます。

そしてこのローコード/ノーコードの分野では、GoogleがAppSheetを開発し、Appleの子会社であるClarisがStamplayを買収し「Claris Connect」に改名して製品をリリースするなど、市場が活発化し始めています。

こうしたローコード/ノーコード開発ツールは、「シチズンデベロッパー」と呼ばれる、職業としてプログラムを書くのではなく、営業やマーケティングや工場などで働く人たちが自分たちの仕事を効率化するためにシステムを開発する人たちによって使われるとされており、今後こうしたシチズンデベロッパーによるシステム開発は急速に広がるとみられています。

いまマイクロソフトは職業プログラマに対する圧倒的なシェアを持っています。その立場をシチズンデベロッパー市場でも維持する上で、Power Automateの強化は欠かせないものとなっているのではないでしょうか。

このエントリーをはてなブックマークに追加
follow us in feedly




カテゴリ

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed


最新記事10本