Google、FlutterアプリをWebアプリへ変換する「Hummingbird」発表。Web開発言語としてDartが帰ってくる。Flutter Live '18

2018年12月6日

Flutterのプラットフォーム言語であるDartは、もともとJavaScriptの代替を目指して開発し、しかし予想より普及に成功しなかったことでJavaScriptをターゲットとするトランスパイラへポジションチェンジをしました。

しかしそれも日の目を見ず、再起動後のDart 2ではFlutterとともにiOSとAndroidのネイティブアプリケーションのための開発言語となっています。

しかしDart 2とFlutterがふたたび、JavaScriptの代替としてWebアプリケーションを開発する言語という位置づけに帰ろうとしています。

Googleは12月4日、ロンドンで開催したイベント「Flutter Live '18」で、FlutterアプリケーションをJavaScriptへと変換することによりWebアプリケーション化する新プロジェクト「Hummingbird」を発表しました

fig8

基調講演では実際にネイティブなモバイルアプリケーションとして開発された15パズルをWebアプリへ変換したものがデモされました。

fig11

FlutterによりiOSとAndroidのネイティブアプリケーションが単一のコードで記述されているのと同様に、Hummingbirdでは同一のコードからWebアプリケーション用のHTML/CSS/JavaScriptのコードを生成します。PWA(Progressiv Web Application)への対応も予定しています。

デモでは、まだ最適化の余地があるとしながらも1秒間に60フレームの描画速度を実現するスピードで実行できているとのことでした。

fig12

Hummingbirdはまだ実験的段階で、今後ブログや来年春に予定されているGoogle I/Oでさらに詳細を発表するとしています。

関連記事

2021年3月、マルチプラットフォーム対応のFlutter 2が公開されました。

Flutter Live '18

Tags: プログラミング言語 Dart Flutter Google

このエントリーをはてなブックマークに追加
ツイート
follow us in feedly




タグクラウド

クラウド / AWS / Azure / Google Cloud
コンテナ / Docker / Kubernetes
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウド障害 / 運用・監視

プログラミング言語 / 開発ツール
JavaScript / Java / .NET / WebAssembly
HTML/CSS / Web標準

アジャイル開発 / スクラム / DevOps / CI/CD
ソフトウェアテスト・品質
ローコード/ノーコード開発

データベース / RDB / NoSQL / 機械学習・AI
Oracle Database / MySQL / PostgreSQL
Office / 業務アプリケーション

ネットワーク / HTTP / QUIC / セキュリティ
OS / Windows / Linux / VMware
ハードウェア / サーバ / ストレージ

業界動向 / 働き方 / 給与・年収
編集後記 / 殿堂入り / おもしろ

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本