Googleのコーディングエージェント「Jules」正式版が誰でも利用可能に。コードを自己レビューする新機能「Jules Critic」追加
Googleはこれまでベータ版として提供していたコーディングエージェント「Jules」の正式版を公開しました。Julesには無料版が用意されているため、誰でも1日当たり15タスクまで利用可能です。

GitHubリポジトリに接続、Webから指示
JulesはGoogleが提供する生成AIモデルのGemini 2.5 Proを用いたコーディングエージェントです。
基本的な使い方は、まずJulesのWebページからGitHubに接続し、対象となるコードのリポジトリを選択します。
あとは人間がJulesのWebページから「ダークモードを追加して」「モバイルに対応」などの指示をプロンプトとして入力すると、Julesが対象となるコードを解析した上で実装プランを生成。プランが承認されるとコードを生成し、それを基にプルリクエストを生成します。
人間はプルリクエストをレビューし、OKであればマージするという流れになります。
AIが生成したコードを自己レビュー
Julesは今回の正式版リリースと同じタイミングで、新機能の「Jules Critic」の提供を開始しました。
これはJulesがコードを生成するときにユーザーに出力する前にコードを敵対的な視点で自己レビューすることで、微妙なバグやエッジケースの見逃しといった低品質なコードを発見し、より完成度の高いコードの出力を実現しようとするものです。
人間がプロンプトで指示した内容を基に、既存のコードの文脈を理解しつつ新たなコードの生成や既存のコードの改良、テストの生成やJulesが持つ仮想マシン内でのコードの実行などの能力を備えています。
Meet the Jules Critic, a new feature that acts as Jules' built-in code reviewer. It evaluates the code Jules generates, flagging potential bugs and tightening the logic to ensure the final output is more robust and reliable.
— Jules (@julesagent) August 8, 2025
We're rolling this out to users over the next few… pic.twitter.com/exYuLszLRd
Jules無料プランで誰でも利用可能に
前述の通りJulesには無料で利用可能なJules、Google AIプランのGoogle AI Pro(月額2900円)で利用可能なJules in Pro(1日当たり180タスクなど)、Google AI Ultra(月額3万6400円)で利用可能なJules in Ultra(1日あたり300タスクなど)が用意されています。