一貫したクラウド基盤をオンプレミス、AWS、Azure、Google Cloudで実現。Nutanixがインフラに依存しないアプリ実行基盤をオンプレミス、クラウド問わず提供へ[PR]
スケーラブルな仮想化統合基盤を実現するベンダとして登場したNutanixは、その技術を拡張してオンプレミス、クラウドなどのあらゆるインフラをモダナイズし、特定のベンダやインフラに依存しないアプリケーション実行基盤を提供するプラットフォームベンダとなっています。
同社が今年(2025年)5月に米ワシントンD.C.で開催したイベント「.NEXT 2025」では、そのプラットフォーム技術がどのように展開されていくのかが示されました。
.NEXT 2025基調講演
基調講演に立った同社プレジデント&CEO Rajiv Ramaswami(ラジブ・ラマスワミ)氏は、Nutanixのプラットフォーム技術がインフラのモダナイズ、構築したアプリケーションがインフラに依存せずどこでも稼働すること、そして企業においてエージェンティックAIを可能にするものだとしました。

Nutanix Cloud Platformがさらに外部ストレージをサポート
同社が市場を切り開いてきたハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)は、ストレージを内蔵したサーバをクラスタ化することでスケーラブルなサーバとストレージを備えた仮想化統合基盤を実現してきました。
この技術を発展させ、ファイルストレージ、ブロックストレージ、オブジェクトストレージの導入や管理を統合的に可能にし、マイクロセグメンテーションなどの機能を備えた仮想化ネットワークや統合管理ツールなどを統合、クラウド基盤ソフトウェアとしたのが「Nutanix Cloud Platform」です。
そして今回のイベントでは、企業が求めるより高性能かつ柔軟な大規模ストレージへのニーズを満たすために、「Nutanix Cloud Platform」がDellのソフトウェアデファインドストレージの「PowerFlex」を正式サポートし、今年後半にはシスコのサーバとともにPureStorageのフルフラッシュストレージであるFlashStackをサポートする予定であることも発表されました。


移行先の新システム不要でNutanixへの移行を可能に
移行ツールとして提供している「Nutanix Move」は、今年後半に新機能「In Place Migrations」を提供することも発表されました。
一般に、ある仮想化基盤から別の仮想化基盤へ移行する際には、新たに移行先のサーバやストレージを用意する必要があります。つまり移行時には移行元システムと移行先システムの2つのシステムが並立することになり、そのための調達コストと構築にかかる手間や時間が発生します。
今回発表されたNutanix MoveのIn Place Migrationsは、移行元のシステム内部を順次Nutanixの仮想化基盤へ移行する機能を提供します。つまり移行先となる新システムの調達も構築も必要がなくなり、大幅なコスト削減と移行時間の短期化を実現することが期待されるのです。

AWS、Azure、そしてGoogle Cloudにも対応
同社が提供するクラウド基盤であるNutanix Cloud Platformは202年にAWSに対応し、2022年にはMicrosoft Azureにも対応することでマルチクラウド対応となりました。

そして今回、2025年内に新たにGoogle Cloudにも対応することが発表されました。

Nutanixの顧客は、オンプレミス、AWS、Microsoft Azure、Google Cloudのいずれであっても自由に選択してNutanixのクラウド基盤を導入し、オンプレミスからクラウドへの移行、オンプレミスとクラウドを組み合わせたシステム拡張、ディザスタリカバリ、あるいはクラウド間の移行といった柔軟なシステム構築が可能になります。
Kubernetes上のCloud Native AOSが正式リリース
これまでNutanixの技術の中核となっていた分散ストレージ技術などを実現するNutanix AOS StorageがKubernetes向けにリファクタリング、実装されたのが「Cloud Native AOS」です。
Cloud Native AOSにより、Kubernetes環境があればその基盤がベアメタルでも仮想マシンでもクラウドでも、スケーラブルな分散ストレージを始めとするNutanixの提供するさまざまな機能がKubernetes上のコンテナ環境で利用可能になります。
AWSのKubernetes環境であるAmazon Elastic Kubernetes Service(Amazon EKS)の上で、Cloud Native AOSが稼働することが発表されました。(本記事リリース時点ですでに一般提供開始済み) 。

これにより、さまざまなKubernetes環境上でNutanixが提供する統一的なデータ基盤が提供されることになります。
ミッションクリティカルな半導体製造を支えるNutanix
半導体製造のグローバル企業として知られるマイクロンテクノロジーのエグゼクティブバイスプレジデント Manish Bhatia(マニッシュ・バーティア)氏が基調講演のゲストに登壇。
同氏は、Nutanixのシステムをミッションクリティカルな製造ラインのオペレーションに採用していると説明しました。

バーティア氏は、Nutanix採用以前のシステムでは適宜変更される製造方法に追従しつつ24時間365日稼働し続ける製造システムのオペレーションを確実にするため、システム全体の高可用性と高信頼性、そして低レイテンシを実現しなければならず、それにより非常に冗長性の高い、システム全体の利用率が50%を下回るような構成であったと振り返ります。
それをNutanixの仮想化ソリューションにしたところ「データセンターにノードを追加するだけで、はるかに優れたスケーラビリティと高い利用率を実現できるようになりました」(バーティア氏)と説明。
同社は現在、Nutanixのシステム上で、クラウドネイティブな同社独自の製造ライン向けアプリケーションを多数開発し運用しているとのことです。
その規模は現在、4万のCPUコアと2テラバイトのマイクロン製メモリを搭載した約1000のノードと、100ペタバイトのストレージにまで拡大しています。
さらにバーティア氏は、これまでもビッグデータや機械学習などを製造現場のオペレーションで活用してきており、これからは自動欠陥解析などにおいてAIの活用も視野に入れているとしました。
AIの分野においてもNutanixのシステムに統合していきたいと、今後の期待を語っています。
エージェンティックAIプラットフォームの実現
基調講演の最後はNutanixとNVIDIAとのパートナーシップの拡大によりエージェンティックAIプラットフォームが構築されるビジョンが示されました。
Nutanix Enterprise AIでは、エージェンティックAIを実現するための推論、知識表現、モデル、ガードレールなどのフルスタックが実現されることになります。これによりユーザーはAIアプリケーションを容易に構築、実行、管理できるようになります。

そしてNutanixのシステムにおいて多様なサーバやクラウドが自由に選択できるのと同じように、AIアプリケーションにおいてもデータ、モデル、実行環境などは自由に選択できるとし、今後このNutanixを取り巻くエコシステムをさらに拡大していくとしました。

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(本記事はニュータニックス・ジャパン提供のタイアップ記事です)