Node.jsでネイティブにTypeScriptを実行できる「Type Stripping」機能が安定版に到達。Node.js v25.2.0

2025年11月13日

Node.jsでネイティブにTypeScriptを実行するための機能「Type Stripping」が、11月11日にリリースされた新バージョン「Node.js v25.2.0」で安定版になったことが発表されました

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これにより本番環境などでもType Stripping機能を用いたTypeScriptファイルの実行を安心して実行できるようになりました。

Node.jsはTypeScriptをサポートしていなかった

Node.jsはもともとサーバサイドのJavaScriptランタイムとして開発されたため、JavaScriptのスーパーセットであるTypeScriptの型指定や高度な命令などには対応していません。

Node.jsでTypeScriptファイルを実行するには、TypeScriptトランスパイラを用いてJavaScriptに変換するなどの方法があります。

この方法を用いたts-nodeやtscといった外部ツールによって、Node.jsはTypeScriptのサポートが可能になっていました。

TypeScriptをサポートするType Stripping機能とは?

Node.jsがネイティブにTypeScriptをサポートするため、2024年8月にリリースされたNode.js v22.6.0で登場したのが、実験的実装の新機能「Type Stripping」でした。

これはTypeScriptをJavaScriptにトランスパイルするのではなく、TypeScriptに固有の型指定を取り除くことでTypeScriptを事実上JavaScriptコードのように扱い、そのまま実行する機能です。

その仕組み上、enumやnamespacesといったTypeScript固有の命令はサポートしていないことに注意が必要です。

当初、このType Strippingは「--experimental-strip-types」フラグによる設定が必要でしたが、その後デフォルトで有効となり、そして今回のバージョンで晴れて安定版となりました。

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