GitHub、マイクロソフトCoreAI部門の一部になることが明らかに。CEOのトーマス・ドムケ氏は退任
GitHub CEO トーマス・ドムケ氏は8月11日、同社CEOからの退任を発表。と同時に、GitHubはマイクロソフトのCoreAI部門の一部となることも明らかにされました。
After nearly four years as CEO, I’m leaving GitHub to become a startup founder again.
— Thomas Dohmke (@ashtom) August 11, 2025
With more than 1B repos and forks, 150M+ developers, and Copilot continuing to lead the most thriving market in AI with 20M users and counting, GitHub has never been stronger than it is today.…
GitHubは2018年にマイクロソフトに買収された後、同社共同創業者でCEOだったChris Wanstrath氏が退任し、マイクロソフトに買収されたXamarinの創業者であるNat Friedman氏がCEOに就任。
2021年にそのFriedman氏の後を継いでドムケ氏がGitHub CEOとなりました。
参考:GitHub CEO トーマス・ドムケ氏が来日。いずれコードの80%がAIで作成されるようになると予言
ドムケ氏は、開発者向けソフトウェアを開発していたスタートアップであるHockeyAppの共同創業者であり、同社が2015年にマイクロソフトに買収されたことでマイクロソフト社員となりました。
今回、ドムケ氏はGitHub CEO退任の理由として再びスタートアップを創業するためだと、次のようにブログに書いています。
Still, after all this time, my startup roots have begun tugging on me and I’ve decided to leave GitHub to become a founder again.
これだけ時間が過ぎてもまだ、私のルーツであるスタートアップが私を揺さぶるのです。そして私は再び創業者になるため、GitHubを離れることに決めました。
GitHubはマイクロソフト CoreAI部門の一部に
ドムケ氏は。今後のGitHubがマイクロソフトのCoreAI部門の一部になることも明かしました。
GitHub and its leadership team will continue its mission as part of Microsoft’s CoreAI organization, with more details shared soon.
GitHubとそのリーダーシップチームは、マイクロソフト CoreAI部門の一部としてその使命を継続する予定です。詳細は後日発表されます。
CoreAI部門は今年の1月に新設された、その名前の通りマイクロソフトのAI戦略の中核となる部門です。同社のブログ記事「Introducing CoreAI – Platform and Tools」で、CoreAI部門は次のように説明されています。
This new division will bring together Dev Div, AI Platform, and some key teams from the Office of the CTO (AI Supercomputer, AI Agentic Runtimes, and Engineering Thrive), with the mission to build the end-to-end Copilot & AI stack for both our first-party and third-party customers to build and run AI apps and agents.
この新部門は開発部門、AIプラットフォーム部門、そしてCTOオフィス(AIスーパーコンピュータ、AIエージェンティックランタイム、エンジニアリング達成支援)のいくつかの重要なチームを組み合わせたものであり、ファーストパーティおよびサードパーティのカスタマのためのCopilotとAIスタックのエンドツーエンドの構築と、AIアプリとエージェントの実行をミッションとしています。
その上で、GitHub Copilotの開発もこの部門が担当する予定であることが示されています。
This group will also build out GitHub Copilot, thus having a tight feedback loop between the leading AI-first product and the AI platform to motivate the stack and its roadmap. >
この部門はGitHub Copilotの構築も担当予定であり、それはすなわち先進的なAIファーストプロダクトとAIプラットフォームとの間の緊密なフィードバックループを儲けることで、スタック全体とそのロードマップに対する動機付けも行うこととなります。
GitHubの独立性は維持されるのか?
マイクロソフトにとってAIスタックとCopilot製品群の強化は現時点で同社の最重要事項といってよいでしょう。
そのために、GitHub Copilotも含めてCoreAI部門に集中させて開発するというのは利にかなっているといえます。
一方で開発者コミュニティにとってGitHubは、高い独立性とオープンソースを中心としたコミュニティ優先の姿勢を保ち続けることが期待されています。
GitHubがマイクロソフトのCoreAI部門の一部となることで、そうした独立性やコミュティとの関係が変化するのかどうか、今後の詳しい発表が待たれます。
あわせて読みたい
一貫したクラウド基盤をオンプレミス、AWS、Azure、Google Cloudで実現。Nutanixがインフラに依存しないアプリ実行基盤をオンプレミス、クラウド問わず提供へ[PR]
≪前の記事
インプレス、上場廃止後の新体制に。新社長には塚本慶一郎氏の子である塚本由紀氏が就任