OpenAIがCodex強化へ、A/Bテストベンダの「Statsig」とXcode用AIエージェントの「Alex」を相次いで買収

2025年9月9日

OpenAIは同社のソフトウェア開発ツール「Codex」の強化に向けてツールベンダ2社の買収を発表しました。

ChatGPTとCodex部門のCTOにStatsig CEOが就任

9月3日に発表されたのは、A/Bテストやフィーチャーフラグ機能などを備えたソフトウェアのテストプラットフォームを提供する「Statsig」の買収です。

同社は2021年2月に創業したスタートアップです。同社の創業者兼CEOであるVijaye Raji氏はOpenAIのアプリケーション部門CTOに就任し、ChatGPTとCodexのエンジニアリングをリードする責任者となります。

Statsigは引き続き独立した企業として運営を続け、サービスも提供され続ける予定とされています。

Xcode用AIエージェントを提供するAlexを買収

9月4日に発表されたのは、Appleの開発ツールであるXcodeにAIエージェント機能を組み込むAlexを提供するAlexの買収です

買収によりAlexは既存のユーザーへのサービスは継続する予定ですが、10月1日にアプリの新規ダウンロードを停止すると発表されています

今後OpenAIからAlexの代替となるようなXcode対応のAIエージェントが登場するのかもしれません。

積極的なAI関連の製品開発が進むソフトウェア開発分野

OpenAIは今年(2025年)5月にAIコードエディタのWindsurfを買収するとの報道がありましたが、結局この買収は実現しませんでした。

その後WindsurfはGoogleが主要人材を引き抜き、Windsurf自体はDevinの開発元であるCognition AIが買収しました

ソフトウェア開発は生成AIの活用が最も進んでいる分野の1つであり、各社とも積極的な製品開発や買収を行っています。今回のOpenAIによる2社の買収も、そうした買収による人材確保や製品強化に向けたものです。

この分野での製品開発と市場投入は非常に早いサイクルで進んでいるため、OpenAIからも同社のソフトウェア開発向けサービスであるCodexを中心に、今回の買収の成果としてさまざまな機能強化や新サービスが登場してくることでしょう。

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Junichi Niino(jniino)
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