Webアプリの統合開発ツールチェーン「Vite+」が登場。AIがVite+を使いこなすためのAgent Modeなど計画
オープンソースのWebアプリケーションビルドツール「Vite」(ヴィットあるいはヴィート)を開発しているvoid(0)(VoidZero:ボイドゼロ)は、Viteをベースとした統合開発ツールチェーン「Vite+」を発表しました。
The Unified Toolchain for the Web
— VoidZero (@voidzerodev) October 13, 2025
We are thrilled to announce Vite+: A unified, Rust-powered toolchain and drop-in upgrade for @vite_js.
Read the full vision in our announcement post!https://t.co/FnIN98xJHa
ViteはJavaScriptのESモジュールに対応した高速なビルドツールとして知られています。Viteの作者であるEvan You氏は昨年(2024年)、今回発表された統合開発ツールチェーンを開発する会社「VoidZero」を設立し、ViteおよびViteと連携するさまざまなツールの開発に取り組んで来ました。

これらを統合したツールとして利用できるのがVite+となります。開発用のサーバ、バンドラ、リンター、フォーマッター、テストランナーを始めとして、さまざまなツールが統合されています。

Vite+のデモの様子
以下はViteConf 2025の基調講演で行われたデモの一部です。
コマンドラインで起動するとMonorepoにするかどうかを選択。

プロジェクト名と利用するフレームワークを選択。

選択したフレームワークのバリアント(種別)を選択し、パッケージマネージャを選択すると、プロジェクトのひな形(Scaffold)が生成される。

「vite dev」コマンドでローカルサーバが起動し、Webアプリケーションのプレビューを参照可能に。

ビルドの実行。

AIがVite+をスマートに使えるAgent Modeなど計画
今後予定されている機能として、より大きな機能拡張を可能にするプラグインAPI。

さらにAIがスマートにVite+を使いこなせるようにする「Agent Mode」も計画。
これはAIに対してVite+環境を利用していることを伝え、どのようなコマンドがあり、それらがどのように動作するのか、どのようなショートカットが使えるのかなど、AIがVite+を使いこなせるように情報提供するというもの。

Vite+はオープンソースで開発されつつ、個人やオープンソース開発者、小規模事業者は無料、スタートアップは定額、それ以上の規模の企業にはカスタム料金を設定予定。
