AWS、中東でデータセンター施設がドローンの直接攻撃を受けたことを公表。3つのアベイラビリティゾーンのうち2つが著しく損傷
Amazon Web Services(AWS)は、米国とイスラエルがイランを軍事攻撃したことに端を発する紛争が続く中東において、データセンター施設がドローンの直接攻撃を受けたことなどにより大きな障害が発生していることをAWS Health Dashboardにて公表しました。
中東では2つのリージョンが稼働中
AWSは中東においてバーレーン(ME-SOUTH-1)とUAE(ME-CENTRAL-1)、そしてイスラエルの3つのリージョンを稼働中であり、まもなくサウジアラビアにも新たなリージョンを設置予定です。
下記の地図はイランの領土と中東にあるリージョンとの位置関係を示したものです。

ペルシャ湾をはさんでイランの対岸、画像のほぼ中央にあるのがバーレーンリージョン、その右の黒丸がUAEリージョンです。各リージョンは3つのアベイラビリティゾーンを備えています。イスラエルは画像左側の黒丸、サウジアラビアは白丸です。
データセンター施設がドローンの直接攻撃を受ける
現在、UAEとバーレーンの2つのリージョンに障害が発生中です。
UAEリージョンでは2つのデータセンター施設がドローンの直接攻撃を受け、バーレーンリージョンでも施設の近くでドローンの攻撃があり、インフラに影響が出ていると次のように報告されています。
Mar 02 4:19 PM PST We are providing an update on the ongoing service disruptions affecting the AWS Middle East (UAE) Region (ME-CENTRAL-1) and the AWS Middle East (Bahrain) Region (ME-SOUTH-1). Due to the ongoing conflict in the Middle East, both affected regions have experienced physical impacts to infrastructure as a result of drone strikes. In the UAE, two of our facilities were directly struck, while in Bahrain, a drone strike in close proximity to one of our facilities caused physical impacts to our infrastructure. These strikes have caused structural damage, disrupted power delivery to our infrastructure, and in some cases required fire suppression activities that resulted in additional water damage. We are working closely with local authorities and prioritizing the safety of our personnel throughout our recovery efforts.
太平洋標準時3月2日 1午後4時19分(日本時間 3月3日午前9時19分) AWS中東(UAE)リージョン(ME-CENTRAL-1)およびAWS中東(バーレーン)リージョン地域(ME-SOUTH-1)で発生しているサービス障害についての最新情報です。
中東での紛争が続いているため、両リージョンともにドローン攻撃によるインフラに物理的な影響を受けています。UAEでは2つの施設が直接攻撃を受け、バーレーンでは施設の近くでドローン攻撃がインフラに物理的な影響を与えました。
この打撃によって構造的な破損が発生し、インフラへの電力供給が妨げられ、場合によっては消火活動を余儀なくされた結果、水による影響も発生しました。私たちは地元当局と緊密に連携し、職員の安全を最優先に復旧活動を行っています。
これらの攻撃の影響により、UAEリージョンでは3つのアベイラビリティゾーンのうち2つが著しい機能障害に陥っているとのこと。
In the ME-CENTRAL-1 (UAE) Region, two of our three Availability Zones (mec1-az2 and mec1-az3) remain significantly impaired. The third Availability Zone (mec1-az1) continues to operate normally, though some services have experienced indirect impact due to dependencies on the affected zones. In the ME-SOUTH-1 (Bahrain) Region, one facility has been impacted. Across both regions, customers are experiencing elevated error rates and degraded availability for services including Amazon EC2, Amazon S3, Amazon DynamoDB, AWS Lambda, Amazon Kinesis, Amazon CloudWatch, Amazon RDS, and the AWS Management Console and CLI. We are working to restore full service availability as quickly as possible, though we expect recovery to be prolonged given the nature of the physical damage involved.
ME-CENTRAL-1(UAE)リージョンでは、3つのアベイビリティゾーンのうち2つ(mec1-az2とmec1-az3)が著しい機能障害に陥っています。3番目のアベイビリティゾーン(mec1-az1)は通常通り運用されていますが、障害を起こしているゾーンとの依存関係により一部のサービスが間接的な影響を受けています。
ME-SOUTH-1(バーレーン)リージョンでは1つの施設が影響を受けました。
両方のリージョンにおいて、Amazon EC2、Amazon S3、Amazon DynamoDB、AWS Lambda、Amazon Kinesis、Amazon CloudWatch、Amazon RDS、AWS Management ConsoleおよびCLIなどのサービスでエラー率の上昇と可用性の低下が見られています。できるだけ早くフルサービスの復旧を目指していますが、物理的な損傷であるために回復には時間がかかると予想しています。
そして最新の報告となった太平洋標準時3月3日午前1時4分(日本時間3月3日午後6時4分)の説明において、中東リージョンにあるワークロードを今すぐに別のリージョンに移動させることを強く推奨することが示されています。
Finally, even as we work to restore these facilities, the ongoing conflict in the region means that the broader operating environment in the Middle East remains unpredictable. We strongly recommend that customers with workloads running in the Middle East take action now to migrate those workloads to alternate AWS Regions.
最後に、これらの施設の復旧に取り組む一方で、地域の紛争が続いているために中東における広範な運用環境は依然として予測不可能です。中東でワークロードを運用しているお客様には、今すぐワークロードを別のAWSリージョンに移行することを強く推奨します。
