LibreOfficeがWebブラウザから利用できる「LibreOffice Online」開発の再始動を発表
無料で利用可能なオフィススイート「LibreOffice」を開発しているThe Document Foundationは、Webブラウザから利用可能な「LibreOffice Online」の開発を再始動すると発表しました。

LibreOfficeは、Microsoft OfficeのWordやExcel、PowerPointなどの文書ファイル形式と幅広い相互運用性を備えるオフィススイートです。
オープンソースとして開発されており、ワードプロセッサの「Writer」、表計算の「Calc」、プレゼンテーションツールの「Impress」、ベクタードロー画像作成ツールの「Draw」、データベースの「Base」、数式エディタの「Math」などのソフトウェアで構成されています。
開発が棚上げされていたLibreOffice Online
現在、LibreOfficeはWindos、macOS、Linuxに対応したデスクトップアプリケーションとして提供されています。
しかし過去にはWebブラウザから利用できるオンライン対応のLibreOfficeとなる「LibreOffice Online」の開発が2011年から進められていました。
LibreOffice Onlineは、Google WorkspaceのようにWebブラウザからLibreOfficeの表計算やワードプロセッサなどのオフィススイートが利用可能になるソフトウェアです。
2022年、LibreOffice Onlineは開発リソースの不足などを理由に、いったん棚上げされることが発表されていました(筆者(新野)の推測を含みますが、いくつかの情報をまとめると、当時のLibreOffice Onlineの開発は英Collabora Productivity社が主力となって行われていました。ところが同社は2022年にLibreOffice Onlineをフォークして自社製品としてのCollabora Onlineの開発に移行したため、事実上The Document Foundation側での開発が継続できなくなった、という事情があったようです)。
リポジトリを再公開へ
それが今月(2026年2月)になり、The Document Foundationの取締役会(Board of Directors)はコミュニティからの後押しもあり、開発の再始動を決定しました。
取締役議長のEliane Domingosはプレスリリースで次のようにコメントしています。
To start the process of freeing LibreOffice Online, and to start the journey that will lead to having an online version by the community and for the community.
LibreOffice Onlineを解放するプロセスを開始し、コミュニティによる、コミュニティのためのオンライン版を実現する旅を始めましょう。
今後、LibreOffice Onlineのリポジトリはコントリビュータ向けに再公開され、開発が再開される予定です。
ただしThe Document Foundationは、LibreOffice Onlineのホスティングを同組織では行わないことを念押ししています。LibreOffice Onlineの開発が進めば、ユーザーは自社のサーバ上で稼働させることでWebブラウザからLibreOfficeの機能が利用可能になる見通しです。
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