Kubernetes上にサーバレス基盤を構築できる「Knative」が十分成熟した段階になったとして、CNCFの卒業プロジェクトに
Cloud Native Computing Foundation(CNCF)は、Kubernetes上にサーバレス基盤を構築できる「Knative」が十分成熟した段階になったとして、CNCFの卒業(Graduation)プロジェクトになったことを発表しました。
Knative has officially graduated within CNCF!
— CNCF (@CloudNativeFdn) October 8, 2025
This milestone marks the maturity of serverless + event-driven apps on Kubernetes, with new features on the horizon to support AI and legacy integration.
Congrats to the Knative community!
Learn more: https://t.co/jTLc0hfj1p… pic.twitter.com/1FnWx6F1fA
Google Cloud Runなどで使われるKnative
Knativeは、Kubernetesの上でイベントをトリガーにしてコンテナを実行し、負荷に応じてコンテナの実行数をゼロから任意の数にまで自由に増減させる、いわゆるサーバレスコンピューティングの基盤を構築できるソフトウェアです。
2018年にGoogleがオープンソースとして発表し、同社が主導して開発を進めてきました。2021年11月にはバージョン1.0に到達し、その翌月の2021年12月にGoogleからCNCFへ寄贈され、2022年3月にインキュベーションプロジェクトとして採用された後、CNCFの下で開発が続けられてきました。
Google Cloudのサーバレスコンピューティングサービスの1つであるCloud Runの基盤ソフトウェアとしても使われているほか、Red HatのOpenShift ServelessやVMware Tanzuでも採用されています。
参考:Googleの「Cloud Run」が正式サービスに。KnativeベースでDockerコンテナをサーバレスとして実行
すでにこのような採用実績がありつつも、今回このKnativeがCNCFの卒業プロジェクトになったことで、Knativeが十分に成熟したソフトウェアとして本番環境でも安心して使えることをCNCFが宣言したことになります。