Rust言語をAWS Lambdaが正式サポート。高速なサーバレスアプリケーションが実装可能に

2025年11月25日

Amazon Web Services(AWS)は、サーバレス基盤となるAWS LambdaによるRust言語の正式サポートを発表しました

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AWS Lambdaで利用可能なプログラミング言語のランタイムはこれまでNode.js/JavaScript、Python、Java、.NET、Rubyなどが用意されていました。これに新たにRust言語が加わることになります。

小さくて非常に高速な実行が可能

Rust言語は、C言語のように低レイヤのシステム開発向けに作られたプログラミング言語です。

不正なメモリ領域を指すポインターなどを許容しない安全なメモリ管理や、マルチスレッド実行においてデータ競合を排除した高い並列性を実現している点などの特長を備えており、安全かつ高速なアプリケーション開発を実現します。

そしてRustはコンパイル型言語であり、コンパイルによって実行可能なバイナリが生成されます。

これによりインタプリタやJITコンパイラを用いたプログラミング言語と比較して高速な起動と実行、そして実行時に必要なメモリ容量が小さくて済などの利点があります。

サーバレスにおいてもこれらの利点により、安全かつ高速で、効率的なコンピューティングリソース消費のアプリケーションの実現が期待できます。

RustのためのAWS Lambda関連ツール

AWSはAWS LambdaでRustをサポートするために以下のSDKやツール群を用意しています。

AWS SDK for Rust
RustからAWSのAPIを呼び出すためのSDK

Rust Runtime for AWS Lambda
Rust対応のLambdaランタイム用ライブラリなど

Cargo Lambda
RustでLambda関数を作成するためのCargoコマンドラインツール群。サードパーティによるオープンソース。

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