Rubyの次バージョンは「Ruby 4.0」に。「Ruby 4.0 Preview2」がリリース
Ruby開発チームは11月17日、Ruby 4.0 Preview Release 2」をリリースしました。
Rubyはまつもとゆきひろ氏により1993年に開発が始められたプログラミング言語です。シンプルで生産性の高いプログラムを書くことができることなどを特長とし、Ruby on Rails(Rails)と呼ばれるWebアプリケーションを容易に構築できるフレームワークを備えていることで人気のプログラミング言語です。
1996年にRubyバージョン1.0、2013年にバージョン2.0となり、2020年には性能を大幅に向上させたRuby 3が登場しています。
参考:Ruby 3.0正式版リリース。「Ruby 2の3倍速」到達、型の記述、スレッドセーフな並列処理など新機能
現時点での最新バージョンは、昨年(2024年)12月にリリースされたRuby 3.4で、今年(2025年)4月にはRuby 3.5.0 Preview 1がリリースされていました。
その後、今月(2025年11月)に行われたRubyWorld Conference 2025にてRuby 4.0が発表され、今回のRuby 4.0 Preview 2のリリースとなります。
Ruby 4.0 Preview 2の主な新機能
Ruby 4.0はバージョン番号こそ大きくなりますが、変更点や新機能で注意すべき点はほとんどなさそうです。
以下が主な変更点や新機能です。
- Unicodeバージョンの17.0.0へのアップデート
- これまで「*nil」の内部で呼び出されていた「nil.to_a」が呼び出されなくなる
- YJITの開発チームが開発した、実験的なメソッドベースの新しいJITコンパイラ「ZJIT」を搭載
- RJITの削除
Rubyは毎年12月25日にメジャーバージョンアップがリリースされているため、例年通りであれば来月25日にRuby 4.0が登場することになりそうです。

