OpenAI、AIコードエディタの「Windsurf」の買収で合意との報道

2025年5月7日

OpenAIは、生成AIを用いたコーディング支援ツール「Windsurf」の開発元であるWindsurf(旧Codeium)社を買収することで両社がほぼ合意したと、Bloombergが報道しています。

買収金額は30億ドル(1ドル145円換算で4350億円)で、OpenAIにとって過去最大の買収になるとのことです。

Windsurfは、Visual Studio Codeをフォークし、生成AIを用いたプログラミング支援機能を統合したコードエディタです。

参考:生成AIによるプログラミング支援のCodeium、VSCodeフォークの「Windsurf」エディタ発表。変数名を1カ所変更して残りの修正を生成AIが行うなど高度な開発支援を提供へ

コードの中の変数名を人間のプログラマが1カ所変更すると、他の部分の変更を自動的に行ってくれたり、生成AIが複数のファイルに対するコードの変更や追加を実行したり、ターミナル機能を操作してのパッケージのインストールをしてくれたりするなど、生成AIがコーディングを効率的に支援してくれる高度な機能を備えています。

このコーディング支援ツールの分野は、急速に導入が進んでいる成長分野であると同時に、マイクロソフトのGitHub Copilot、AnyphereのCursorなどを始めとする多くのツールがひしめき合うレッドオーシャンとなっています。

OpenAIは昨年(2024年)以来、データ分析ツールのRocksetやWeb会議ツールのMultiなどを買収し、最近ではGoogleのChromeの買収にも名乗りを上げていると報道されています。

これは同社が、生成AIと統合あるいは連携させるためのさまざまな関連ツールの提供へと事業範囲を広げようとしているためでしょう。今回のWindsurfの買収も、そうした生成AI関連ツールを強化するための一環であると思われます。

あわせて読みたい

データベース 機械学習・AI 開発ツール




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本