OpenAI、AIコードエディタの「Windsurf」の買収で合意との報道
OpenAIは、生成AIを用いたコーディング支援ツール「Windsurf」の開発元であるWindsurf(旧Codeium)社を買収することで両社がほぼ合意したと、Bloombergが報道しています。
OpenAI has agreed to buy Windsurf, an artificial intelligence-assisted coding tool formerly known as Codeium, for about $3 billion, marking the ChatGPT maker’s largest acquisition to date https://t.co/ZhWgEHGXVc
— Bloomberg (@business) May 6, 2025
買収金額は30億ドル(1ドル145円換算で4350億円)で、OpenAIにとって過去最大の買収になるとのことです。
Windsurfは、Visual Studio Codeをフォークし、生成AIを用いたプログラミング支援機能を統合したコードエディタです。
Today we’re excited to launch the Windsurf Editor - the first agentic IDE, and then some
— Codeium - Windsurf (@codeiumdev) November 13, 2024
In Windsurf, we have given the AI a previously unseen combination of deep codebase understanding, powerful set of tools, and real time awareness of your in-editor actions. The result? A… pic.twitter.com/n9XG5ArYVy
参考:生成AIによるプログラミング支援のCodeium、VSCodeフォークの「Windsurf」エディタ発表。変数名を1カ所変更して残りの修正を生成AIが行うなど高度な開発支援を提供へ
コードの中の変数名を人間のプログラマが1カ所変更すると、他の部分の変更を自動的に行ってくれたり、生成AIが複数のファイルに対するコードの変更や追加を実行したり、ターミナル機能を操作してのパッケージのインストールをしてくれたりするなど、生成AIがコーディングを効率的に支援してくれる高度な機能を備えています。
このコーディング支援ツールの分野は、急速に導入が進んでいる成長分野であると同時に、マイクロソフトのGitHub Copilot、AnyphereのCursorなどを始めとする多くのツールがひしめき合うレッドオーシャンとなっています。
OpenAIは昨年(2024年)以来、データ分析ツールのRocksetやWeb会議ツールのMultiなどを買収し、最近ではGoogleのChromeの買収にも名乗りを上げていると報道されています。
これは同社が、生成AIと統合あるいは連携させるためのさまざまな関連ツールの提供へと事業範囲を広げようとしているためでしょう。今回のWindsurfの買収も、そうした生成AI関連ツールを強化するための一環であると思われます。
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