テスト自動化フレームワーク「Playwright」にAIエージェント機能。自動的にテスト計画とテストコードの生成、テストコードのデバッグなど

2025年10月14日

マイクロソフトが主導して開発しているオープンソースのテスト自動化フレームワーク「Playwright」の新バージョン「Playwright 1.56」がリリースされました。

Playwrightはデスクトップ向けのWebアプリケーションやモバイル向けのWebアプリケーションのテスト自動化が可能で、Chromium、WebKit、Firefoxなどの主要なモダンブラウザのエンジンのヘッドレス、ヘッドありのいずれの環境でも実行可能です。

OSはWindows、macOS、Linuxをサポートします。

テストはJavaScript、TypeScript、Java、Python、C#などで記述でき、ローカル環境での実行だけでなく、CI(継続的統合)環境での実行などにも対応します。

Playwright 1.56では、新機能として生成AIによる以下の3つのエージェントが追加されました。

Planner
対象となるWebアプリケーションのテスト計画をMarkdown形式のドキュメントとして生成

Generator
テスト計画のドキュメントをPlaywrightで実行可能なテストコードに変換

Healer
テストが失敗した場合など、テストコードのバグを修正する

テスト計画やテストコードなど自動生成

PlaywrightのAIエージェント機能はVisual Studio CodeのGitHub CopilotもしくはClaude Code、OpenCodeに対応しています。

下記はVisual Studio Codeによるデモ動画の画面です。

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例えば、ユーザーが視聴した映画を管理する機能を備えたWebサイトに対して、ログインなどのテスト環境を整えた上で、Plannerエージェントに「映画のリスト管理機能のテストを生成せよ」と指示すると、テスト環境の初期設定に従って実際にWebサイトにログイン、機能を探索、分析を開始します。

オプションとしてProduct Requirements Document(PRD)をコンテキストを明示するために追加可能です。

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そしてヒューマンリーダブルかつ、テストコードを生成するのにも十分な内容を備えたテスト計画のドキュメントがMarkdown形式で生成されます。

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テスト計画の内容に問題がなければ、Generator​エージェントに渡すことでPlaywrightが実行可能なテストコードが生成されます。

テストが失敗する場合には、Healerエージェントに対して修正を指示することでテストコードの問題を見つけ、修正してくれます。

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Junichi Niino(jniino)
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