GitHub、Copilotの将来像となる「Copilot Workspace」発表。人間がコードを書くことなく、Copilotが仕様作成からコード作成、デバッグまで実行。GitHub Universe 2023

2023年11月10日

GitHubの年次イベント「GitHub Universe 2023」が米サンフランシスコで開幕。同社CEOのThomas Dohmke(トーマス・ドムケ)氏は1日目の基調講演の最後に、GitHub Copilotの将来像となる「Copilot Workspace」を発表しました。

fig

Copilot Workspaceは、人間が書いたIssueを起点にCopilotがIssueに対応した仕様を書き、実装計画を示し、それに沿ってコーディングや既存のコードの修正を行い、ビルドをしてエラーがあれば修正まで行うという、コーディングのほとんど全ての工程をCopilotが自動的に実行してくれる、というものです。

人間は各工程でCopilotから示される内容を必要に応じて修正するか、そのまま見守ることになります。

Copilot Workspaceのデモ

下記は基調講演で示されたCopilot Workspaceのデモの画面キャプチャです。

Issueを起点に、Copilotは対応するSpecification(仕様)を作成。

fig

それに沿ったPlan(実装計画)も生成します

fig

実装計画に対して人間が追加変更なども行えます。

fig

実装計画の内容に問題がなければ、「Implement」(実装)ボタンをクリック。

fig

すると、Copilotによって既存のコードの変更や新規コードの生成が行われます。

fig

できあがったコードをビルド。

fig

コードは人間が修正可能。人間がコードを修正したものにエラーがあれば、Copilotがデバッグしてくれます。

fig

実行してIssueの内容が実現できたと確認したら、プルリクエストを生成します。

fig
fig

人間はコードを書くことなく、Issueに対応できたことが示されました。

自然言語で記述したものがすぐに実装される

Copilot Workspaceは来年(2024年)にリリース予定とされています。そしてCopilot WorkspaceがリリースされればAIはプログラマの二番目の脳となり、自然言語で記述した機能を数分で提供できるようになることが期待されると説明されました。

GitHub Universe 2023

Tags: 機械学習・AI 開発ツール GitHub Microsoft

このエントリーをはてなブックマークに追加
ツイート
follow us in feedly





タグクラウド

クラウド / AWS / Azure / Google Cloud
コンテナ / Docker / Kubernetes
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウド障害 / 運用・監視

プログラミング言語 / 開発ツール
JavaScript / Java / .NET / WebAssembly
HTML/CSS / Web標準

アジャイル開発 / スクラム / DevOps / CI/CD
ソフトウェアテスト・品質
ローコード/ノーコード開発

データベース / RDB / NoSQL / 機械学習・AI
Oracle Database / MySQL / PostgreSQL
Office / 業務アプリケーション

ネットワーク / HTTP / QUIC / セキュリティ
OS / Windows / Linux / VMware
ハードウェア / サーバ / ストレージ

業界動向 / 働き方 / 給与・年収
編集後記 / 殿堂入り / おもしろ

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本