KubernetesのPod利用料金が最大で91%値引きされる「Spot Pods for GKE Autopilot」、Google Cloudが発表

2021年11月12日

Google Cloudは、Kubernetesでアプリケーションを実行するPodの料金が60%から最大91%まで値引きされる新サービス「Spot Pods for GKE Autopilot」をプレビュー版としてリリースしました。

Spot Podsは、いわばSpot VMのPod版です。

Spod VMはクラウド上の余っているサーバリソース上で実行されるインスタンスであり、その余り部分が少なくなってくると優先的に退場させらる(つまりインスタンスが終了させられる)代わりに、安い料金設定で使えるのと同じように、Spot Podsもクラウド上の余っているサーバリソース上で実行されるKubernetesのPodです。

Spot VMやSpot Podsを設定することで、クラウドはその余っているリソースのぎりぎりまでユーザーに使ってもらって効率的にお金を稼ぐことができるわけです。

Spot Podはクラウドの余剰リソースを活用

Spot PodsはGKE Autopilot上で設定することができます。

GKE Autopilotとは、Kubernetes環境でアプリケーションのワーカーノードまで含めて自動的に運用してくれるサービスです。

通常のKubernetesのマネージドサービスでは、Kubernetes自身の運用はクラウド側がやってくれますが、そのKubernetes環境で実行するアプリケーションのためのワーカーノードの管理、設定、運用などはユーザー側に運用責任があります。

GKE Autopilotは、このワーカーノードの管理設定運用までクラウド側が責任を持ってくれるというものです。

参考:Google、Kubernetesを自動運用してくれる「GKE Autopilot」正式リリース。ノードのプロビジョニング、マルチゾーン展開、スケーリングなど自動的に最適実行

通常のPodは、このGKE Autopilotによって高い可用性が保証されています。一方で、GKE Autopilot上にSpod Podsを設定すると、この高い可用性が保証されているPodとは別のノードに、Spot Pods用のノードをプロビジョニングします。

通常のPodがこのSpot Pods用のノードに配置されることはなく、両者は分離されて運用されます。

シャットダウンの25秒前に通知

クラウドの余剰リソースが少なくなってくると、Spod Podsのコンテナには強制終了の25秒前にSIGTERMシグナルが発せられ、そしてシャットダウンが実行されます。

余剰リソースが復活すれば、KubernetesのAPI経由で再びSpot Podsにコンテナをデプロイすることができます。

Spod Podsの用途は、Spot VMなどと同様にテスト環境や開発環境、バッチジョブの実行など、途中で処理が中断されても処理が再開もしくは再投入が容易なものが適切とされています。

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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