AWS LambdaでもARMプロセッサ「AWS Graviton2」が利用可能に。価格性能比が最大34%向上と

2021年10月4日

Amazon Web Services(AWS)は、同社のサーバレスコンピューティング基盤であるAWS Lambdaで、同社が独自に開発したARMベースの新プロセッサ「AWS Graviton2」が利用可能になったことを発表しました

AWS Graviton2は、同社がクラウドで利用するために設計したプロセッサです。64ビットのArm Neoverse N1コアを使用し、7nmルールで製造されています。

同社は昨年このGraviton2プロセッサを、マネージドサービスで提供している「Amazon ElastiCache」のデフォルトプロセッサに設定、Amazon EC2のインスタンスとしても提供し、今年の3月にはデータベースサービスのAmazon Auroraでも採用するなど、着々とその利用範囲を拡大してきました。

と同時にGraviton2プロセッサの持つ高い価格性能比を用いて従来より安価なサービス価格の設定を行ってきました。

今回のAWS Lambdaでは、Graviton2を使ったAWS Lambdaの関数実行で、従来のx86サーバとの価格性能比において最大34%の改善が見込まれると、AWS Blogに投稿された記事「AWS Lambda Functions Powered by AWS Graviton2 Processor – Run Your Functions on Arm and Get Up to 34% Better Price Performance」で次のように説明しています。

The 20 percent reduction in duration costs also applies when using Provisioned Concurrency. You can further reduce your costs by up to 17 percent with Compute Savings Plans.

(訳注:Graviton2による性能向上で)時間課金が20%削減されることは、Provisioned Concurrency(訳注:AWS Lamdaで実行する関数を同時実行する数の分だけ事前にプロビジョニングしておく機能)にも対応しています。さらに、Compute Savings Plans(訳注:一定期間まとめてコンピュートを契約することで割引されるプラン)を利用すれば、最大で17パーセントのコスト削減が可能です。

AWS LabdaでのGraviton2による関数実行はAWS東京リージョンで利用可能になっています。

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