Google App EngineでRubyのスタンダード環境でのサポート開始。負荷がないときはゼロインスタンスまで縮退可能

2019年9月2日

Googleは、Google App Engineのスタンダード環境でRuby言語をサポートすると発表しました。現時点でベータ版として利用可能になっています。

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Google App Engineは、JavaやPython、PHP、Node.js、Goなどさまざまなプログラミング言語の実行環境を提供する、いわゆるPaaS型クラウドサービスです。

利用者はこれらのプログラミング言語で記述されたコードをデプロイするだけで実行可能。負荷に合わせたプロセスの増減などスケーラブルな処理や、万が一プロセスが異常終了したときのフェイルオーバーの処理などもクラウド側で行ってくれるため、運用の手間がかからないなどのメリットがあります。

Google App Engineは2016年から、ユーザーがGoogle App Engineにプログラミング言語の実行環境を持ち込んで実行できる「フレキシブル環境」においてRubyをサポートしていました。

参考:[速報]Google App EngineがRubyとNode.jsのサポートを発表。GCP Next 2016

今回、Google App Engine側で実行環境を提供する「スタンダード環境」でもRubyがサポートされることで、より手軽にRubyを実行できるようになります。

スタンダード環境でのサポートによる3つの大きなメリット

それだけでなく、スタンダード環境でのサポートには3つの大きなメリットがあるとGoogleは説明しています。以下、「Ruby support comes to App Engine standard environment」から引用します。

1つ目はデプロイメントにかかる時間が4分から7分程度かかっていのが、1分から3分程度に大幅に短縮されること。

For many users the most noticeable change is a decrease in deployment time from 4-7 minutes on App Engine flexible environment down to 1-3 minutes on App Engine standard.

多くのユーザーにとってもっとも明確な変化はデプロイメントにかかる時間が、フレキシブル環境では4分から7分ほどかかっていたのに対し、スタンダード環境では1分から3分程度になることだろう。

2つ目は、負荷がないときにはゼロインスタンスにまで縮退するスケール・トゥ・ゼロのサポート。

App Engine standard environment also supports scale-to-zero so you don't have to pay for your website when no one is using it.

スタンダード環境ではスケール・トゥ・ゼロもサポートしているため、Webサイトを誰も利用していない場合には料金もかからない。

最後はインスタンスの起動時間。フレキシブル環境では数分単位だったのが数秒単位で起動できるとのこと。

Finally, start-up time for new instances is measured in seconds rather than minutes—App Engine standard environment is simply more responsive to changes in load.

新しいインスタンスの起動にかかる時間は、これまでの分単位が秒単位になる。スタンダード環境は負荷の変化に、より機敏に対応するのだ。

現時点で対応しているRubyのバージョンは2.5。Google App Engineのスタンダード環境でサポートされる言語はPython、Java、Node.js、PHP、Go、そしてRubyの6種類となりました。

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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