FileMakerが「Claris」へ社名変更。クラウドサービスとの接続機能「Claris Connect」も発表

2019年8月7日

Appleの子会社としてデータベースソフト「FileMaker」の開発と販売などを行うFileMakerは、新CEOの就任と同時に社名を「Claris」に変更することを発表しました

もともとソフトウェアとしてのFileMakerは、同社の前身であったClaris社が提供していたさまざまなソフトウェアの1つでした。最終的に同社はFileMakerのみを扱う企業となり、1998年に社名をClarisからFileMakerに変更しています。

そのため今回の措置は、約20年ぶりに社名を元に戻したとも言えます。

新CEOのBrad Freitag氏は、社名をClarisへ変更する理由として、これからは社名がClarisであった時代のように、複数の製品やサービスを展開するようになるからだ、としています。

The Claris rebrand is not only a homage to our roots, but Claris - a name meaning clarity, illumination - best represents our technology today and in the future. Instead of a single offering, we are building a suite of services geared toward empowering everyday problem solvers. This multi-service platform is very much in line with the Claris vision prior to FileMaker and, as we expand and diversify our platform, Claris feels right.

Clarisへのリブランドは私たちの前身へのオマージュだけが理由ではありません。この名前には明快であること(clarity)や何かを照らす(illumination)といった意味があり、現在と将来の弊社のテクノロジーをもっともよく示しているのです。単一のサービスではなく、皆様の日常的な問題解決に役立つ一連のサービスを構築していくのです。このマルチサービスプラットフォームはFileMakerよりもClarisにより合致しており、プラットフォームが広がるにつれて、Clarisはさらに正しいものになっていくでしょう。

社名変更と同時に、同社はStamplayの買収とそのサービスを「Claris Connect」として展開することもあわせて発表しました。

Claris Connecは、FileMakerとDropbox、Slack、Salesforceなどのさまざまなクラウドサービスを接続できるサービスです。これによってFileMakerのデータベース機能と他社のクラウドサービスを一連のワークフローとして連携させることができると説明されています。

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