[速報]Google、新プラットフォーム「Cloud Services Platform」発表。Kubernetes、Istio、Apigeeなど統合しコンテナアプリケーション基盤に最適化。Google Cloud Next '18

2018年7月25日

Googleは、コンテナアプリケーションの実行と運用に最適化した新しいクラウドプラットフォーム「Cloud Services Platform」を、サンフランシスコで開幕した同社のイベント「Google Cloud Next '18」で発表しました

Cloud Services Platform fig1 Google Cloud Next '18の基調講演でCloud Services Platformを発表するGoogle Technical Infrastructure SVP、Urs Hölzle氏

Cloud Services Platformは、KubernetesとIstioのマネージドサービスやAPI管理サービスのApigeeを提供します。

Kubernetesは、コンテナ上にデプロイされたアプリケーションに対しておもにロードバランスとオートスケーリングを提供します。これにより、負荷に対応して自動的にコンテナを多く起動してクラスタを拡大したり、縮小したり、といった処理が行われます。

IstioはKubernetesと同様にオープンソースで開発されてきたソフトウェアです。昨年、最初のバージョンが公開され、来月バージョン1.0に到達予定。

Istioは、プラットフォーム上にデプロイされているサービスを発見し、サービス間のトラフィックの管理や暗号化などを行い、ブルー/グリーンデプロイメントやカナリアデプロイメントなども実現します。また、サービスに対するセキュリティポリシーの適用、サービスモニタリングなども可能にします。

ApigeeはGoogleが2016年に買収したAPI管理プラットフォーム。サービスごとにエンドポイントとしてのAPIを用意し、サービス間でのAPIの利用や外部へのAPI公開、負荷のスロットリングや課金なども可能にします。

Cloud Services PlatformはモニタリングツールのStackdriverと連係。Istioによって検出されたサービス間の依存関係を示すトポロジーグラフを表示。サービスごとの負荷やレスポンスタイムなどの情報も管理できます。

Cloud Services Platform fig2

さらにアプリケーションごとに発生したイベントの履歴も表示可能

Cloud Services Platform fig3

Cloud Services Platformはこの秋にアルファ版が登場予定。

Cloud Services Platform fig4

Google Cloud Next '18

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