Kubernetesを統合した「Docker for Windows Desktop with integrated Kubernetes」リリース
Windows上にDocker環境を構築し、簡単にDockerを試すことができる「Docker for Windows」の最新版として、Kubernetesを統合した「Docker for Windows Desktop with integrated Kubernetes」がリリースされました。
#Docker for #Windows with beta support using #Kubernetes is now here! https://t.co/781iiuEEwi pic.twitter.com/iTG3Cf6UZv
— Docker (@Docker) 2018年1月30日
具体的なリリース名は「Docker for Windows 18.02 CE Edge」。Hyper-Vを利用するため64ビットのWindows 10、ProもしくはEnterpriseかEducationが動作条件となります。Windows 10 Homeには対応していません。
Dockerのリリースは、4半期に一度のペースで安定版がリリースされる「Stable channel」と、1カ月に一度のペースで最新機能を組み込んだバージョンがリリースされる開発者や評価者向けの「Edge channel」の2つのチャネルに分かれています。
今回リリースされたのは無償で提供されているCE(Consumer Edition)のEdge Channel。
先月にはKubernetesを統合した「Docker for Mac」が先行リリースされており、Windows版は1カ月遅れでのリリースとなります。
2017年10月にKubernetesとの統合を発表したDocker
Docker社は昨年、2017年10月にDockerとコンテナオーケストレーションツールのKubernetesを統合することを発表しました。
それまで同社は、コンテナオーケストレーションツールとして自社開発したSwarmを推進し、Kubernetesをライバル視していました。その同社が突然方針を転換し、KubernetesをDockerに統合すると発表したことは大きな驚きを持って受け止められました。
Swarmも引き続きDockerと統合された機能として残りますが、この発表によってコンテナオーケストレーションツールの事実上の標準がKubernetesに決まったといえます。
そして1月にはKubernetesを統合した「Docker for Mac」そして今月には「Docker for Windows」がリリースされており、いまのところ実装は順調に進んでいるようです。
Docker for Windowsのダウンロードは以下のリンクから。
参考:[速報]次バージョンのDocker for Win/Macでは、ローカルにKubernetes環境も自動構築。DockerCon Europe 2017
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