HPE、ジュニパーネットワークスの買収完了を発表
Hewlett Packard Enterprise(HPE)とジュニパーネットワークス(以下ジュニパー)は、HPEによるジュニパーの買収が完了したことを発表しました。

HPEによるジュニパーの買収は、2024年に発表されていましたが、その後ヨーロッパの規制当局からは了承を得たものの、米国の司法省からは企業向け無線機器市場における競争が阻害されるとして買収阻止のための訴訟が提起されていました。
参考:ジュニパーネットワークス、HPEによる買収合意を正式発表、約2兆円で
その訴訟が6月28日に和解したことで、ようやく買収が完了したわけです。
HPEはAI時代の高性能なネットワーク機器分野を強化
HPEはデータセンターなどに向けた高性能なサーバやストレージなどの総合的な製品ラインナップを揃えている企業として知られています。ネットワーク機器の分野でも、2009年に3Comを買収、2015年にはAruba Networksを買収するなど強化に努めてきました。
Arubaの買収により無線LANの分野では存在感を示せるようになった一方で、スイッチやルータといったネットワーク機器に関しては、競合他社と比べて高い競争力があるとは言えない状態でした。
今回のジュニパーの買収により、HPEの弱点ともいえるデータセンター向けネットワーク機器の製品群を一気に強化することが可能になります。
生成AIへの注目により、データセンターの市場ではこれまで以上に高性能なネットワーク機器へのニーズが急速に高まっています。ジュニパー買収後のHPEはこうしたニーズに答えられる企業になるとしています。
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