「Cloudflare Containers」ベータ公開、CDNエッジでコンテナが実行可能に
Cloudflareは、CDNエッジでコンテナ型仮想マシンを実行可能にする新サービス「Cloudflare Containers」のベータ公開を発表しました。
Cloudflare Containers are now available in public beta. Deploy simple, global, and programmable containers alongside your Workers: https://t.co/L49W1GCVth
— Cloudflare (@Cloudflare) June 24, 2025
Cloudflareは、サーバサイドのアプリケーションプラットフォームとして「Cloudflare Workers」を以前から提供しています。
ただしCloudflare WorkersはランタイムとしてJavaScriptエンジンのV8を採用しているため、実行可能な言語はJavaScript/TypeScriptとWebAssemblyと限られています。
V8の上にWebAssembly版Pythonランタイムを組み込むことでPythonのサポートも行われていますが、よりさまざまなプログラミング言語やアプリケーションをCDNエッジで利用可能にするには、Cloudflare Containersによってコンテナを稼働させる方法がより直接的で優れているといえるでしょう。
ユーザーの近くで自動的にコンテナが起動
Cloudflare Containersは、Cloudflare WorkersとそのコマンドラインツールであるWranglerを通じて、コンテナイメージ、デフォルトの通信ポート、スリープタイムアウトなどの基本的な設定を行います。
コンテナの初回起動は数秒しかかからず、コンテナのルーティング、プロビジョニング、スケーリングについても意識する必要はないとされています。
また、コンテナの新しいインスタンスがリクエストされたときには、エンドユーザーの近くにあるCDNエッジでコンテナが起動するため、開発者はコンテナが実行される場所を意識する必要はないとのことです。
コンテナには可観測性のための機能があらかじめ組み込まれているため、Cloudflareダッシュボードから、コンテナインスタンス全体のステータスとリソース使用量を簡単に参照できます。

Cloudflare Containersは有料プランのすべてのユーザーがベータ版として利用可能です。