Googleドライブに新機能、AIによるランサムウェア検出と復元機能を統合、Windows/macOS版で
Googleは、WindowsとmacOSに対応したデスクトップ版Googleドライブの新機能として、AIを用いたリアルタイムのランサムウェアの検出機能と、感染したファイルを感染前のバージョンに戻す復元機能を9月30日からベータ公開すると発表しました。

ランサムウェアの検出とファイルの復元をGoogle Driveに統合
従来のランサムウェア対策として一般的に用いられているアンチウイルスソフトウェアなどでは、ランサムウェアに感染したファイルを検知することは可能です。
しかし、そのあとの対処として感染したファイルを削除、あるいは何らかの方法で感染したファイルを復元するには、バックアップ管理ソフトウェアなど別の手段を用いる必要がありました。
しかも、もしもバックアップなどが行われていない、もしくは失敗していれば、感染した多数のファイルを一気に失って、ビジネスに大きな影響を及ぼす可能性があります。
今回のGoogle Driveの新機能は、この検出とバックアップからの復元をすべてGoogle Drive単体でまかなえる点が大きな特徴だとGoogleは強調しています。
感染発覚からファイルの復元まで
ランサムウェアの感染が検出されると、被害の拡大を防ぐために自動的にGoogle Driveによるファイル同期が停止されます。

そして画面の「Take Action」ボタンをクリックすると下記の詳細情報を記した画面が表示されます。

ここでバックアップからの復元を選択すると、過去のどの時点まで変更を戻すかが選択できます。選択後、その時点までファイルを戻すことが可能です。

過去の状態にファイルが復元されると、下記のように結果が表示されます。

この新機能はベータ版として、商用版のGoogle Workspaceユーザーに9月30日から順次提供される予定です。