クラウド運用者のイベント「Cloud Operator Days Tokyo 2025」クロージングイベント開催、表彰式に6組の受賞者が登壇[PR]

2025年9月24日

クラウドの運用などにたずさわる運用管理者に光を当てるイベント「Cloud Operator Days Tokyo 2025」(CODT2025)が7月16日からオンラインで開催され、9月5日はそのクロージングイベントが都内で開催されました。

オンラインではさまざまなシステム運用にたずさわるITエンジニアが運用の経験やノウハウを共有するために作成した50以上のセッション動画が公開されており、クロージングイベントではその中から優れたセッションを表彰する「CODT2025 Best Operator アワード表彰式」が行われました。

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アワードでは以下の6つの賞が設定されています。

  • ヤングオペレーター賞
  • 実行委員会特別賞
  • オーディエンス賞
  • 審査員特別賞(変革編)
  • 審査員特別賞(挑戦編)
  • 最優秀オペレーター賞

発表されたそれぞれの賞を紹介していきましょう。

ヤングオペレーター賞

運用業務に関わる若い方々を表彰しようという主旨の「ヤングオペレーター賞」は、セッション「業務自動化を始めたい初心者向け3つのポイント~ 新入社員が挑戦した業務自動化のリアル ~」を発表したNTT東日本株式会社 久保田留奈氏と、セッション「VMwareからのOpenStack移行戦略:virt-v2vによる実践と運用基盤構築のポイント」を公開したAXLBIT株式会社 草開新太郎の二人が受賞しました(写真右は久保田氏)。

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受賞理由として、プレゼンテーションの内容が明確で分かりやすかったこと、顧客とのコミュニケーションにおいて、曖昧な内容でもきちんと優先順位を決めて取り組んでいく流れを作れたこと、そしてAWS CDKを使うことを楽しんでいて今後の期待が大きいこと、などが評価されました。

久保田氏は受賞のコメントとして「賞をいただいたこともあり、本当に自分の取り組みに自信が持てたというところもあるので、今後も社内であったり、自分のチームの効率化であったりというところに貢献していけるような人間になっていきたいなと思いました。」と語りました。

実行委員会特別賞

実行委員メンバーが、イベントの趣旨に合っているかどうかなどの視点で選ぶ「実行員会特別賞」、今年はユニークなセッションが多くあったとして2つ選ばれました。

1つ目は、セッション「働く部屋を快適に!k8sで構築する環境モニタリングシステムと実践ダッシュボード運用術」を発表したNTTコミュニケーションズ Kazuki Sato氏、2つ目はセッション「GitHub Actions+K8s新機能で虎の子のGPUを使い倒す一案」を発表した日本電信電話株式会社 渡邊拓磨氏が受賞しました。

今回のCODTでは運用管理者の働く環境についての部門が新設され、NTTコミュニケーションズ Kazuki Sato氏のセッションはこの新設部門にチャレンジしてくれたところ、家の中でCO2センサーなどを活用するだけでなくダッシュボードなどまでよく作り込まれた事例であったことなどが評価されました。

Kazuki Sato氏(写真右)は、自分のセッションが完全に趣味に寄った内容だったとしつつ「ワークハックということで、できるだけ皆さんの改善につながるようにいろんなTipsを含めたので、ひとつでも皆さんに使えるものがあれば幸いかなと思います」とコメントしました。

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一方、日本電信電話株式会社 渡邊拓磨氏のセッションが評価された理由として、GPUの利用効率を最大化させるところは各社が考えているところ、それに対応したアーキテクチャを作った点は多くの運用者に対するナレッジの共有やひらめきの種になったからだと説明されました。

渡邊拓磨氏(写真右)は受賞コメントとして、自身のセッションテーマが「課題になっている会社さんもいらっしゃるかなと思うので、私のセッションをきっかけに何かちょっと閃きとか、そういったものにつながっていけば本望です」と話ました。

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オーディエンス賞

オーディエンス賞は純粋に公開されたセッションの閲覧数が多いセッションに贈られます。

オーディエンス賞に選ばれたのは、セッション「AI エージェントの実運用を支えるオブザーバビリティの実践」を発表したDatadog Japan 角田高彬氏(写真右)でした。

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角田高彬氏は受賞に当たり「今はAIエージェントをツールに組み込んだプロダクトとかを見させていただいていると、実際に使える可能性がある段階まで来たんじゃないかなと思っています。なので、一緒に検証するお手伝いとか、そういったことが今後できたらいいなと思っています」とコメントしました。

審査員特別賞(変革編)

ここからは、実行委員会とは独立した3人の審査員の協議により選ばれる、2つの審査員特別賞と、最も優れたセッションに贈られる最優秀オペレータの発表になります。

1つ目となる審査員特別賞(変革編)は、セッション「『さらばアラートノイズ!』AIエージェントでインシデント対応を自動化する」を発表したクラウドエース株式会社 高橋和真氏と三原知樹氏(写真中央および右)に贈られました。

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受賞理由として、いま注目されている技術である生成AIを、多くの運用管理者にとって長年にわたって課題となっているアラートの精度を高める手段として具体的に取り組み、さらに生成AI自体の運用にまで踏み込んだ内容が評価されたとしました。

高橋氏と三原氏は、24時間365日の運用での人間の負荷軽減が生成AIの活用のきっかけで、実際に負担が緩和されたと報告。これからもAIエージェントの振る舞いの調整などを続けていき、これからもAIや運用技術に変革を起こしていくことを目標に頑張っていくとコメントしました。

審査員特別賞(挑戦編)

2つ目の審査員特別賞は、セッション「俺たちの障害対応訓練 – チーム全員が動ける!障害対応フロー作成と訓練の実践」を発表したKDDI株式会社 松本健太郎氏と盧新杰氏に贈られました(写真右および中央)。

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受賞理由として、インフラチームの約半分が人事異動で抜けるというピンチをチャンスとして業務内容をドキュメント化して障害訓練をやるという点に加え、訓練のシナリオだけでなく訓練ではまった内容などまで具体的に踏み込んだ内容になっていたことなどが評価されました。

二人は受賞コメントとして「私たちはすごいシステムの面倒を見ているわけでもなくて、メンバーにすごい人がいるわけでもないので、地道に、これは役に立つかな、といった改善して、それがこういう場で皆さんにもお届けできればと思っております」と話しました。

最優秀オペレーター賞

最優秀オペレーター賞は、セッション「SIEMを利活用した信頼性向上プロセスと実践」を発表した株式会社ココナラ 川崎雄太氏(写真右)に贈られました。

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受賞理由として、少人数の組織でセキュリティ対策を頑張った中で、外部からのアタックを弾き飛ばすノウハウにユニークさがあったことなど内容が非常に参考になったと説明されました。

川崎雄太氏は「セキュリティエンジニアの組織があるわけでもなく、SREとCSIRTが分業して頑張った。どう頑張ったかが内容に含まれていて参考になる会社さんがあると思うので、ぜひセッションを見ていただければと思います」と受賞のコメントを語りました。

(本記事はCloud Operator Days Tokyo提供のタイアップ記事です)

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Junichi Niino(jniino)
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