Apple、Swift言語でAndroidを公式にサポートへ、「Android Workgroup」発足を発表
AppleでSwift Core Teamに所属するMishal Shah氏は、SwiftでAndroidを公式にサポートすることを目的とした「Android Workgroup」の発足を発表しました。
Announcing the Swift on Android Working Group, with the goal of establishing and maintaining Android as an officially supported platform for Swift. More here: https://t.co/am6fpiVFQl #Android pic.twitter.com/9n3k3u8YoU
— Swift Language (@SwiftLang) June 25, 2025
SwiftはすでにサードパーティなどでAndroidアプリケーションの開発が可能になっていますが、Android Workgroupの発足により公式にSwift言語がAndroidをサポートするという方向性が明確になりました。
参考:Swiftコードを直接ビルドしてAndroidアプリを作る「Native Swift toolchain and driver for Android」、Skipがテクノロジープレビュー公開
Android Workgroupでは何が行われるのか?
Android Workgroupでは以下のことを行うと定義されています。
- 公式のSwiftディストリビューションにおいてAndroidのサポートを開始しメンテナンスすると同時に、Androidをサポートする上でメインツリー以外に必要なものやダウンストリームでのパッチなどをなくしていく
- Androidのイディオムとの親和性を改善するため、FoundationやDispatchといったSwiftパッケージの強化を推奨していく
- Androidの一定レベルの公式サポートに向けて、Platform Steering Groupと協力してプラットフォームの一般的なサポートレベルを公式に定義する。
- Swiftでのサポートにおいて、Android APIのレベルとアーキテクチャをどこまでサポートするのかを決定する
- プルリクエストのチェック時にAndroidのテストを含むような、Swiftプロジェクトのための継続的統合機能を開発する
- SwiftとAndroidのJava SDKのブリッジングやAndroidアプリでSwift ライブラリをパッケージ化するためのベスト プラクティスを策定し推奨する
- Android上のSwiftアプリケーションのデバッグ機能を開発する
- コミュニティがSwiftパッケージにAndroidのサポートを追加するためのアドバイスや支援を行う
Android Workgroupは誰でも参加でき、メンバーは定期的なビデオ会議やSwiftフォーラムでコミュニケーションを取るとのことです。