Rust言語のための統合開発環境「RustRover」正式リリース、JetBrains。個人の非商用利用は無料
Kotlin言語や統合開発ツールIntelliJ IDEAなどの開発を行っているJetBrainsは、Rust言語用の統合開発環境「RustRover」の正式リリースを発表しました。
All systems are GO! We’re over the moon to see RustRover finally land! Read all about the release and the new free non-commercial license in our blog post https://t.co/s3MnqfiTrs, and see how we can help you stay focused on what matters pic.twitter.com/aYr8ZHmFcO
— RustRover, a JetBrains IDE (@rustrover) May 21, 2024
Rust言語はもともとMozillaが中心となってオープンソースで開発されているプログラミング言語です。
C言語のように低レベルのシステム開発向けに作られた言語で、不正なメモリ領域を指すポインターなどを許容しない安全なメモリ管理と、マルチスレッド実行においてデータ競合を排除した高い並列性を実現している点が特長です。
今年(2024年)4月に米ホワイトハウスが「将来のソフトウェアはメモリ安全になるべき」との声明を発表した際には、メモリ安全な言語の例としてC#、Go、Java、PythonなどとともにRustが挙げられており、最近ではLinuxカーネルやWindowsカーネルの開発に採用されるなど注目度も高まっています。
参考:米ホワイトハウス「将来のソフトウェアはメモリ安全になるべき」と声明発表。ソフトウェアコミュニティに呼びかけ
RustRoverの機能
今回正式版となったRustRoverは、このRust言語でプログラミングを行うために作られた開発環境です。
コードを高い生産性で記述するためのコード補完、コード生成、オンザフライのコード分析やコード修正、リファクタリング支援、シンタックスハイライト、マクロ拡張、高度なコードサーチ、Git対応などを備えています。
さらにデバッガ、テストランナー、プロファイリングとパフォーマンス分析などの機能も搭載。ビルドスクリプトへの対応、HTTPクライアント、データベースアクセス、Dockerなどもサポートするとされています。
RustRover上で他のユーザーとリアルタイムでコーディングしながらのやりとりや、コードスタイルの設定を含むプロジェクト構成の共有などのチーム開発のための機能。Git、GitHub、GitLabを使用したコミットやプルリクエストの参照、ブランチの作成、コードのレビュー機能なども搭載しています。
個人の非商用利用は無料
RustRoverは個人の非商用利用は無料となっています。商用利用は月額923円(税込み)から。別途JetBrains AI ProによってAIアシスタントによるプログラミングの支援を受けることも可能です。
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