Microsoft EdgeにAdobe Acrobat純正のPDFエンジンを標準搭載へ、マイクロソフトとアドビが発表
マイクロソフトとアドビは両社の戦略的提携に基づき、来月3月からMicrosoft EdgeにAdobe Acrobat純正のPDFエンジンを搭載すると発表しました。
これによりMicrosoft EdgeでPDF文書の表示をする際に、忠実な色やグラフィックなどの再現、セキュリティの強化、アクセシビリティの向上などが実現されるとしています。
Adobe Acrobat Microsoft
— Adobe Acrobat (@Acrobat) February 8, 2023
The Acrobat PDF editing capabilities you know and love are accessible in your @Microsoft Edge browser. https://t.co/yJARatlM6B
現在Microsoft Edgeに搭載されているPDFリーダーは2024年3月31日で廃止予定とのこと。
Adobe Signの電子署名展開の布石か
マイクロソフトとアドビは以前から戦略的提携関係を深めており、すでにMicrosoft 365のWord、Teams、SharePointや、Microsoft Dynamics 365などではAdobe Acrobatと連係したPDFドキュメントの共有や注釈の書き込み、Acrobat Signによる電子署名の対応などが行われています。
特にAcroat Signを用いた電子署名はアドビがエンタープライズ市場において注力している分野であり、その普及にはAdobe AcrobatやPDFドキュメントのエンタープライズ市場での普及が欠かせません。
今回のMicrosoft EdgeへのAdobe Acrobat純正PDFエンジンの搭載は、そうした意図によるものではないかと考えられます。
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