ソラコムのサービスがWiFiなど任意の通信回線で利用可能に、「SORACOM Arc」を発表。Discovery 2021 Online

2021年6月24日

ソラコムは、同社主催のオンラインイベント「SORACOM Discovery2021 Online」で、ソラコムのサービスがWiFiなど任意の通信回線で利用可能になる新サービス「SORACOM Arc」を発表しました。

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ソラコムはIoTプラットフォームのベンダとして、IoTデバイスとの通信暗号化をクラウドで行える「SORACOM Beam」や、IoTデバイスからのデータをクラウドのさまざまなデータ分析サービスなどに直接転送できる「SORACOM Funnel」、IoTデバイスからのデータの収集、可視化、ファイル保存などを実現する「SORACOM Harvest」など、IoTに関わるシステムを構築する上で便利なサービスを多数提供しています。

ただし、これらのサービスを利用するには、基本的にはソラコムが提供するSIMカードを用いた通信網である「SORACOM Air」を利用する必要がありました。

今回発表された「SORACOM Arc」は、SORACOM Airを用いず、オフィスのWiFiや有線LAN、そしてインターネット回線など用いたとしても、SORACOM Arcが提供するVPN機能によりIoTデバイスからソラコムのクラウドまで安全な通信を確保。IoTデバイスに対してソラコムが提供するさまざまなサービスの利用を可能にするものです。

具体的には、ソラコムがIoTデバイスに対して「バーチャルSIM/Subscriber」を発行。その情報をもとにIoTデバイスとソラコムのクラウドのあいだにWireGuardと呼ばれる実装を用いてVPN回線を作成します。

IoTデバイス側の要件としてWireGuardの実装が必要となるため、現在はLinuxカーネルに含まれているWireGuard実装、AppleのApp Storeなどで配布されているWireGuardクライアントなどに対応。また、ソラコムが提供するツール「Soratun」により、Raspberry Piに対応。Soratunは、テストと開発用途としてmacOS Big Sur以降でも利用可能です。

SORACOM Arcは、これまで同社サービスの基盤であった「SORACOM Air」と同様に同社の新たなサービス基盤と位置付けられるため、Airと同じアルファベットの「A」で始まっていると説明されています。SORACOM Arcの登場によって、ソラコムは通信経路にかかわらず幅広くIoTデバイス向けにさまざまなサービスを提供するプラットフォーム企業へと変わりつつあります。

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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