Amazon Redshiftの性能を専用ハードウェアで加速する「AQUA」が正式サービスに

2021年4月19日

AWSは、Amazon Redshiftのストレージレイヤーに独自開発した専用ハードウェアを導入することで、クエリ性能を大幅に向上させる新機能「AQUA(Advanced Query Accelerator) for Amazon Redshift」の正式サービス化を発表しました

Amazon Redshiftは、大規模データを高速に分析するデータウェアハウスの機能をマネージドサービスとして提供しています。

その基本的なアーキテクチャは、データを複数のノードに分割して並列に処理する大規模並列処理と、データを列方向に処理することで圧縮を容易にし、しかも列方向の演算によって行われる集計処理や分析処理を高速に実現できるカラム型データストレージです。

今回発表されたAQUAは、このAmazon Redshiftのアーキテクチャに加えて、ストレージレイヤとコンピュートレイヤのあいだに、専用のハードウェアで構築されたインテリジェントなストレージレイヤを加えることで、さらなる高速化を実現するというものです。

AQUAでインテリジェントなストレージレイヤを追加

従来のデータベースにおいては、おもなボトルネックはストレージのアクセス速度でした。

しかし近年のストレージ技術の急速な進化によってそのボトルネックが解消されてくると、大量のデータを処理するプロセッサの能力と、大規模分散処理におけるノード間で行われるデータ通信が新たなボトルネックになってきたとAWSは解説しています。

これを解消するために作られたのがAQUAです。

AQUAでは、コンピュートレイヤとストレージレイヤのあいだに、複数のAQUAノードが追加されます。

このAQUAノードは、いわばインテリジェントなストレージレイヤになっています。Amazon RedshiftのコンピュートノードがAQUAノード向けに小さく分割したサブクエリをAQUAノードへ転送すると、AQUAノードがそれぞれにクエリを実行し、結果を返します。

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これによりAQUAの検索結果だけがネットワーク上を流れるためデータ転送も高速になり、コンピュートレイヤでの処理も軽くなるなどの要因でAmazon Redshiftの処理能力をさらに向上させることにつながります。

AQUAノードはCPU、カスタムASIC、そしてクエリアクセラレータが実装されたFPGAなどによる専用ハードウェアとして構成されます。そしてそのほとんどの機能がハードウェアで実現されています。

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Ra3.4xlもしくはRa3.16xlでのAQUA利用に追加料金は不要。東京リージョンで利用可能になっています。

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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