クラウドを得意とするSIerが、レッドオーシャン化するクラウド市場でどう戦うのか。聞いてみた[PR]

2020年11月2日

IT市場においてもっとも急速に成長しているセグメントがクラウド市場といえます。AWSやマイクロソフトなどをはじめとする大手クラウド事業者は、日本にデータセンターを設置するなど積極的な投資を続けています。

多くのシステムインテグレーター(SIer)もクラウドを手掛け始め、クラウド専業でシステム構築を手掛けるSIerやシステム運用を顧客に代わって行うマネージドサービスプロバイダ(MSP)なども登場しています。

「たしかに、多くのSIerがクラウド市場へ積極的に参入してきているのは感じます」と話すのは、クラウドを含むシステムインフラの設計構築や運用などを得意とするインフラ専門の技術者集団である「grasys」(グラシス)代表の長谷川祐介氏。

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「ただしまだ、自分たちの案件からは競争が激しくなったようには感じません。私たちはGoogle CloudやAWSを使ったシステム設計も実装も運用もぜんぶワンストップでできるという強みがあるからかもしれません」(長谷川氏)

とはいえこれからレッドオーシャン化が進むとみられる環境の中で、ビジネスを広げていきたいと考えている、と長谷川氏は話します。「根はエンジニアなので、システムを作るということにフォーカスしつつ、ビジネスを拡大していきたい」(長谷川氏)。

クラウドを得意とするSIerであるgrasysは、どのような強みを持ってレッドオーシャン化する市場を戦っていくつもりなのでしょうか。

3大クラウドをカバーしたマルチクラウド対応の開発力

同社が新たに強みとして押し出しているものの1つ目が、AWS、Google Cloud、Azureの3大クラウドをカバーしたマルチクラウド対応の開発力だと長谷川氏。

もともと同社は、国内有数の大規模データ処理を必要とするオンラインゲームのバックエンド構築や運用を経験してきた長谷川氏が2014年に創業した会社です。いまでも大規模データ処理基盤の構築運用は、コンシューマ向けエンタープライズ向けを問わず、またオンプレミスでもクラウドでも同社が得意とするところです。

それに加えてマルチクラウド対応を打ち出す意味について、次のように説明しています。

「例えば大手クラウドベンダなどはKubernetesを用いたマルチクラウドのソリューションを提供しようとしていますが、Kubernetesに対応したアプリケーションのマイクロサービス化などは、小さな組織などでは現実解ではないと考えています。多くの企業ではモノリシックなアプリケーションの方が一般的なのが現実です。

AWSやGoogle Cloudといったクラウドの使い方も同様です。

現状はAWSやAzure、Google Cloudのどれかを選んで、その上でシステムを構築することが一般的でしょう。

ですが、企業内で使われる業務系においては、会計はクラウドERPで、経費精算は別のサービスで、といった具合にいろんなサービスをつなげて実現していく、というのが一般化しつつあります。

これからのシステム作りは、AWSのこのサービスと、Google Cloudのあのサービスをうまく組み合わせてシステムをつくる、例えばGoogleのBigQueryとAWSの機械学習の機能とEC機能を提供するSaaSのShopifyを組み合わせる、といった作り方にシフトしてきていると感じています」

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長谷川氏は、マルチクラウドに取り組むことで得られるおもなメリットを2つあげました。

「それぞれのクラウドのいいとこ取りをすることで、よりコスト効果の高いシステムを作れます。また、あるクラウドのサービスに障害が発生した際、別のクラウドに切り替えることでアプリケーションを止めないようにリスク分散もできます」

grasysはマルチクラウド対応としてパブリッククラウドの良し悪しを見極めた上で、顧客のマルチクラウド活用を進めることができるとしています。

AWSとGoogle Cloudで現実的なマルチクラウドを作る方法

そのgrasysのマルチクラウド対応を、AWSとGoogle Cloudを使った具体的なアーキテクチャの例として落とし込んだものが下記の図です。

Google CloudとAWSで共通のシステムを構築し、Fastlyを使って振り分けることで特定のクラウドへの依存をなくしつつスケーラブルで高可用なインフラを実現しています。

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「FastlyはCDNとして知られていますが、ロードバランサーなどさまざまな機能を備えています。これをフロントエンドとすることでAWSやGCPといった特定のクラウドに依存することなく、受け側のキャパシティを気にする必要もなく、柔軟に切り替えて使えるようになります。

そこへ、Google CoudとAWSの両方にDockerでアプリケーションをデプロイすることで、リスク分散しつつスケールするシステムを運用できます。

HashiCorpのTerraformを使うことで複数のクラウドにもFastlyに対しても共通のオペレーションで構成と運用が可能になります。実際に私たちは今この方法で運用しています。

一方でバックエンドのデータ層に関してはまだ課題が残っています。ここについてはデータの性質などを見極め、どちらかのクラウドのデータストアに集約する必要が現時点の技術ではあります。

社内ネットワークやオンプレミスの環境とクラウドとを接続する際には、接続相手がPalo Alto Networksになることが比較的多いと感じており、相性のことも考慮してPalo Alto Networksを推奨しています」(長谷川氏)

長谷川氏は、「お客様には特定のクラウドを推奨するといったことはしていません。私たちはGoogle Cloudを得意とするヘビーユーザーでもありますが、お客様の要望がAWSであればもちろん対応します」と、適切かつ正しくクラウドを選び活用することが一番であると話します。

この図では触れられていませんが、この外側にはさらに多重化された監視システムや、要件によっては自動復旧の仕組みを作り込むといった、精度の高い運用のためのサブシステムも用意されています。

一社完結で設計、構築、運用まで提供できる専門家集団

こうした、クラウドを活用したインフラの提案、設計、構築、運用までを「一社完結」で提供できるのが、grasysのもう1つの強みだと長谷川氏。

「AWSならできますがAzureは他社でお願いしますとか、クラウドはやりますがオンプレミスはできません、といったことは弊社では起こりません。複数クラウドの活用もオンプレミスとの接続も、インフラ周りの設計、構築、テスト、運用などは弊社で全部一社完結で実現します」

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「オンプレとクラウドを組み合わせる、クラウドとクラウドを組み合わせる、というケースだけでなく、オンプレでは規模が収まらない、あるいはこれまで経験したことのない規模のデータやトランザクションの取り扱いに困ったときにも、grasysは対応できる専門家がそろっています」(長谷川氏)

grasysが一社完結できるのは、同社のほぼ社員全員が手を動かせるエンジニアで、その多くが開発経験を持ち、アプリケーション開発に寄り添えるフルスタックの能力を持つ専門家だからだと、長谷川氏は説明します。

「システムにおける基盤周りはすべて私たち専門家が吸収し提供することが、結果的にシステム全体の効率化を進めることにつながり、コスト的に見ても有利になるのではないかと考えています」(長谷川氏)

古い技術を知るIT人材がいなくても対応できる形に

「企業でも経理や法務など専門家にまかせた方がいい業務があるように、ITインフラの部分を専門家に任せた方がいい、という考え方はこれから重要になると思います。

特に社内にITの専門家がいないことでシステムの陳腐化などが心配される、いわゆる『2025年の崖』の対策にも、専門家としてお手伝いできます。

これまで複雑化してきた社内システムを最適化することで不足しているIT人材の穴埋めをしたり、古い技術を知るIT人材がいなくても対応できる形に変換することもできるでしょう。

これから2025年に向かって、ますますそうしたニーズは高まるでしょうし、それを実現できるIT専門家の価値もそれに従って高まっていくと考えると、私自身もエンジニアなのでいまからとてもわくわくしています」(長谷川氏)

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(本記事は株式会社grasys提供のタイアップ記事です)

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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