NVIDIA、データセンター向け高速ネットワーク機器の大手ベンダMellanoxの買収完了を発表

2020年4月28日

半導体ベンダのNVIDIAは、データセンター向けの高速ネットワークカードやスイッチなどの大手ベンダMellanoxの買収完了を発表しました。NVIDIAはこれにより、データセンター向けのソリューションを強化することになります。

Mellanoxは、データセンターで使われている高速なイーサネットやInfinibandのアダプタやスイッチのベンダとして最大手といっていいベンダです。

そのMellanoxをNVIDAが買収する背景には、データセンターにおける機械学習などの大規模データ処理のニーズの高まりによって同社が提供するデータセンター向けGPU市場が急成長しているためです。データセンターでGPUを大規模に活用するにはMellanoxの高速なネットワーク技術が欠かせないのです。

データセンターにおけるGPUの成長を確実なものとするために、NVIDIAは高速ネットワーク機器も自社で提供できるようにしたかったのでしょう。

NVIDIAの創業者兼CEO Jensen Huang氏は、買収完了を発表したブログ「NVIDIA Completes Acquisition of Mellanox, Creating Major Force Driving Next-Gen Data Centers」で次のようにコメントしています。

With Mellanox, the new NVIDIA has end-to-end technologies from AI computing to networking, full-stack offerings from processors to software, and significant scale to advance next-generation data centers.

Mellanoxの買収によって、新しいNVIDIAはAIコンピューティングからネットワーキングまでのエンドツーエンドの技術、プロセッサーからソフトウェアまでのフルスタックの提供、そして次世代データセンターを進化させるための大規模なスケール備えることになります。

いまプロセッサの世界ではAMDがインテルを脅かそうとしており、一方でメモリの分野では事実上インテルだけが不揮発性メモリの提供を開始、AIチップの世界ではNVIDAがGPUの世界でリードしつつも、GoogleやAppleが独自プロセッサを開発する路線の一方でインテルはFPGAをCPUを内蔵しようするなど、データセンターのさまざまなテクノロジーが次世代に向けた過渡期にあるように見えます。

NVIDAによるMellanoxの買収はこうした過渡期の中で、NVIDIAがより強いポジションを得るために、GPUベンダからデータセンター向けのソリューソンベンダに変わろうとする戦略の表れだと考えられます。

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Junichi Niino(jniino)
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