Docker Hub、6カ月使われていないコンテナイメージの削除計画を保留に。従量課金ベースの料金プランを検討へ

2020年10月29日

Docker社は、8月に発表していたDocker Hubの無料プランで6カ月以上使われていないコンテナイメージを削除するという計画を保留すると発表しました

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計画では11月1日から該当するコンテナイメージの削除が行われる予定でした。

Dockerコンテナのコンテナイメージを保存できるパブリックなレジストリ「Docker Hub」は、無料プランのユーザーであっても期限なくコンテナイメージの保存が可能でした。

しかし今年、2020年8月にDocker社はDocker Hubが保存しているコンテナイメージの容量が15ペタバイトに達していることを明らかにしたうえで、運用の最適化をはかるために、無料アカウントで保存されているコンテナイメージのうち6カ月以上プッシュもプルも行われていないものについては11月1日以降、削除の対象になると発表していました。

参考:Docker Hubに保存したコンテナイメージ、無料プランでは6カ月間使われないと削除へ

しかしこの発表後、同社はコミュニティやユーザーからのフィードバックを受けたとし、その結果この措置を保留し、利用者のニーズにあった新たな料金プランを検討するとしています。

ただし無料プランのDocker Hubに対して、アノニマスユーザーからのプルは6時間に100回まで、認証済みユーザーからのプルは6時間に200回までという制限については、11月1日から施行される予定です。

従量課金の料金体系を検討へ

新しい料金は、利用者が使った分に見合う料金を請求する従量課金制のサブスクリプションになるとのこと。

今回の発表を行ったブログの記事「Docker Hub Image Retention Policy Delayed, Subscription Updates」で、次のように説明されています。

This change means that developers will get a base level of consumption to start, and can extend their subscriptions as their needs grow and evolve, only paying for what is actually needed.

この変更はつまり、デベロッパーは最低限のレベルの利用から始められ、ニーズの増加に従ってサブスクリプションを拡大可能で、実際に必要な分だけを払えばよくなる、ということを意味しています。

新たな料金体系やそれに伴う制限については、2021年の初旬にあらためて発表予定です。

Tags: Docker コンテナ型仮想化

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Junichi Niino(jniino)
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