オラクルがOracle Cloudでオープンを重視する理由は「市場の現実を見た」から[PR]

2019年8月26日

「AWSもマイクロソフトもGoogleもすでに日本国内にデータセンターを置いているが、われわれはそれらと対等になった」

日本オラクル最高経営責任者のフランク・オーバーマイヤー氏は、8月に都内で開催した大型イベント「Modern Cloud Day Tokyo」の基調講演で、5月に開設したOracle Cloudの東京データセンター、そして数カ月以内に開設予定の大阪データセンターによって、日本市場においてOracle Cloudが本格的に競合ベンダを追撃する体制が整ったことを示しました。

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そのうえで「われわれが競合とどう差別化していくのか」と、同社の強みを次のように語ります。

「プライベートクラウド、ハイブリッドクラウド、パブリッククラウドのすべての選択肢を提供しており、お客様はご自身のペースでクラウドへの移行を実現できる。

しかもIaaS、PaaS、SaaS、そしてDaaSのすべてを提供している。

われわれのセキュリティ、性能、スケーラビリティがほかのクラウドと比べていかに優れているか、それはこのあと詳しく紹介したい」

Gen2 Cloudこそエンタープライズのために作られた次世代クラウド

オーバーマイヤー氏が指摘した、Oracel Cloudのセキュリティ、性能、スケーラビリティといった優位点の源泉となるのが、同社が「第二世代クラウド」(Gen2 Cloud)と呼ぶ、最新のOracle Cloudの設計と実装です。

米オラクル Oracle Cloud プロダクトマネジメント担当バイスプレジデントのヴィナイ・クマー氏は、そのGen2 Cloudの構築に最初から関わっていました。

クマー氏は基調講演で、Gen2 Cloudこそエンタープライズのために作られた次世代クラウドだとし、妥協のないセキュリティ、一貫して優れた性能、安価で予測可能な価格などを実現していると説明。

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その特徴の1つが、ユーザーが利用するサーバやネットワークなどを管理運用するためのクラウドコントロールコンピュータが、ユーザーが利用するマシンと完全に分離されており、しかもx86サーバではない、という点です。

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これにより堅牢なセキュリティとサーバの能力を100%使い切れる高性能を実現。

ネットワークにおいても、最新のファブリック型のデザインを採用し、帯域のオーバーサブスクリプションを排除、テナントごとにネットワークも完全に分離し、100Gb/sの帯域と1.5μ秒のレイテンシでRDMAからHPCによるビッグデータの処理まで可能な性能を提供。

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ストレージにおいてもNVMe SSDを採用するなど、あらゆるレベルで高いセキュリティと性能、高度な分離などを実現しています。

参考:オラクルの「第二世代クラウド」はなにが新しい? 高いレベルの分離を実現したことでセキュアかつ高性能を実現[PR]

シアトルで開発が始まったGen2 Cloud

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基調講演の後、ヴィナイ・クマー氏にGen2 Cloudの開発がいかに始まったのか、そして今後どう発展させていくのかを聞きました。

──── クマー氏のプロフィールを拝見しました。AWSからオラクルに転職してGen2 Cloudの開発に参加しているのですね。当時、クラウドの仕事をするためにAWSを離れてオラクルへ転職するのは大きな決断だったのでは?

クマー氏 ご存じのようにAWSは米シアトルにオフィスがあり、私もそこで多くの同僚と仕事をしていました。2014年から2015年ごろだったと思いますが、主要なアーキテクトたちが次世代のクラウドを作る、という目的でオラクルに転職したのです。

私も最初の25人のうちの一人として、オラクルのシアトルオフィスで働き始めました。次世代のクラウドを作ることで、クラウド市場を再定義しようと、大きな構想を抱いていました。

シアトルの町は小さいのでAWSのチームにもAzureのチームにも友人がいます。その後は友人が友人を呼ぶような形で私たちの組織も大きくなっていきましたが、いまでも次世代のクラウドを作るのだというビジョンをみな持ち続けています。

──── オラクルへ転職後、Gen2 Cloudを作るうえで苦労したところはどこですか?

クマー氏 クラウドを構築することがいかに大変かはご想像に難くないと思います。まずはデータセンター、ラック、サーバを展開するなど大規模な資本投下が必要です。

さらに完全な形でのクラウドサービスの提供、それもエンタープライズのお客様にとって魅力的なものとするには、非常に幅広いサービスを作らなくてはなりません。

そうしたサービスすべてを揃えた上で、競合他社との差別化要因としてこれまでにないセキュリティや性能の実現といった、その時点ではまだ競合他社も解決できていない課題を解決しなければなりませんでした。例えば(クラウドコントロールコンピュータをサーバから分離する)オフボックス仮想化の実現といったことです。そういうところが大変でした。

──── オフボックス仮想化はGen2 Cloudの大きな特徴ですが、どのように実現しているのでしょうか?

クマー氏 具体的な実現方法については、残念ながら公開していません。ただし2017年末のAWSによるオフボックス仮想化の発表(新野注:AWSはNitro Systemと呼ばれるサブシステムによるベアメタルサーバを2017年末に発表)は、われわれがGen2 Cloudで実現してきたことが正しい道筋であったことが示されたと考えています。

その実現時期はわれわれのほうが先んじていたと思います。われわれはすでにオフボックス仮想化を基盤としたGen2 Cloudでさまざまなサービスを展開し、最適化を行い、さまざまなリージョンでのグローバル展開も進めています。

Oracle Cloudでオープンスタンダードを重要視する理由とは

──── 先日、Oracle Cloudでもサーバレスコンピューティングが正式サービスとなり、Kubernetesなどコンテナ系のサービスも充実してきました。エンタープライズがこうしたサービスを使いこなすために、どのようなことを進めていきますか?

クマー氏 2つの戦略を用意しています。1つはエンタープライズのお客様に直接コンタクトしていきます。これには教育やトレーニングなどが含まれており、彼らが新しいサービスをどうやって作っていくか、どうやったらうまくクラウドを活用できるか、といったことが分かっていただけるように取り組んでいきます。

もう1つはデベロッパーへの取り組みとして、私たちのクラウドやデータベースサービスなどを使っていただける人を増やしたいと思っています。現在でもクラウド利用の無料枠がありますが、これを拡大していくことや、デベロッパーコミュニティの構築にも協力していきます。これによってOracle Cloudに慣れ親しんでいただけるデベロッパーを増やしたいと考えています。

──── Oracle Cloudは積極的にオープンソースやオープンな仕様を採用していますね。

クマー氏 その通りです。例えばOracle Cloudのオブジェクトストレージでは、Oracle Cloud独自のAPIを提供していますが、一方で事実上の標準といえるAmazon S3互換APIも提供しており、お客様が使いたい方を使えます。

Linuxでも多くのディストリビューションに対応していますし、インフラの構築にはTerraformにも対応しており、サーバレスはオープンソースのFn Projectをベースにするなど、オープンソースのコミュニティと協力し、やり取りをしながら開発を進めています。

──── その理由はなぜですか?

クマー氏 Oracle Cloudがオープンソースやオープンスタンダードへ積極的に対応している理由は、市場の現実を見て、ITの進化や変わりゆくIT環境をきちんと内包しなければお客様のためにならないと考えているためです。

そのために、コラボレーションやオープンソース、オープンスタンダードなどによってクラウドサービスを作っていくのが正しい道なのだと、私たちは考えています。

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(本記事は日本オラクル提供のタイアップ記事です)

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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