機械学習を高速処理するGoogleの「Cloud TPU」サービス、7割引きの利用料で使えるプリエンプティブに対応

2018年6月20日

Googleは同社が開発した機械学習処理のためのソフトウェア「TensorFlow」を高速に実行するための専用プロセッサ「Tensorflow Purocessing Unit」(TPU)を自社開発し、クラウドサービスとして提供しています。それが「Cloud TPU」です。

TPU 3.05月に行われたイベントGoogle I/Oでは、昨年発表したTPUをさらに改良したTPU 3.0が発表された

Cloud TPUの処理能力は最大180 TFLOPSあると説明されており、これによって機械学習で行われる処理のなかでも、とりわけ処理量が多いトレーニング処理も短時間で扱えるのが特長です。

このCloud TPUがプリエンプティブ(Preemptible)に対応し、標準で提供されている価格よりも7割引きで使えるようになることが発表されました

プリエンプティブとは、安価に利用できる代わりに、Google Cloud側によっていつでも自動的に終了させられる可能性があり、最大24時間で自動的に終了するインスタンスのことです。要するに、余っているリソースを制約付きで安く使えるものといえます。

すでにプリエンプティブVM、プリエンプティブGPUが提供されており、今回それにプリエンプティブCloud TPUが加わることになります。

プリエンプティブCloud TPUは標準価格の7割引きで提供されます。現在利用可能なリージョンは、アイオワ(us-central1)、オランダ(europe-west4)、台湾(asia-east1)の3カ所です。

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