マイクロソフト、ホワイトボックススイッチ用のLinux対応スイッチソフトウェア「SONiC」をオープンソースで公開
マイクロソフトは、大規模データセンター内で用いられるネットワークスイッチを構築するためのソフトウェア「SONiC」(Software for Open Networking in the Cloud)をオープンソースで公開したと、米サンノゼで開催中のOpen Compute Summitにおいて発表しました。
SONiCの開発にはアリスタ、ブロードコム、デル、メラノックスら主要なネットワーク機器関連ベンダも協力しています。
SONiCは、Open Compute Projectなどが推進しているx86サーバをベースにネットワーク機能を備えたASICを搭載したオープンなハードウェア、いわゆるホワイトボックススイッチやベアメタルスイッチの上で稼働するソフトウェア。
SONiCによってホワイトボックススイッチを制御し、スイッチングやルーティング、QoSといったさまざまなネットワーク機能の実現や拡張が可能です。
SONiCは実行環境として、Open Compute Projectが開発している「Open Netwrok Linux」とASICを抽象化する「SAI」(Switch Abstraction Interface)を用いているため、さまざまなベンダのプラットフォームで稼働すると説明されています。
マイクロソフトは今回オープンソースとして公開されたSONiCはプロトタイプなどではなく、実際に運用され、今後さらに拡大していくこと、そしてオープンソース化によってコミュニティ主導のイノベーションを期待していると、次のように説明しています。
SONiC is not just prototyped software but deployed today and planned to run at scale in the future.
Most importantly, all the components of Software for Open Networking in the Cloud (SONiC) are available as open source, enabling community driven innovation in open networking.
SONiCは決してプロトタイプのソフトウェアではなく、現在すでに運用され、そして今後さらに拡大していく計画を持っています。
そしてもっとも重要なことは、SONiCのすべてのコンポーネントがオープンソースとなったことで、オープンネットワーキングの分野においてコミュニティ主導のイノベーションが可能になるということです。
(「Microsoft showcases “Software for Open Networking in the Cloud (SONiC)” | Blog | Microsoft Azure」から)
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