「ビジネスプロセス上の労働者が半分になる」「アルゴリズムによって考案された破壊的ビジネスの登場」、2020年までにITが引き起こすビジネスの変化トップ10をガートナーが発表

2014年10月14日

米調査会社のガートナーは、「2015年およびその先におけるIT部門とITユーザーのための予測」を発表、これからのITの進化がが引き起こすであろう大きな変化について10の予測を明らかにしました

Gartner Reveals Top Predictions for IT Organizations and Users for 2015 and Beyond

その内容は、コンピュータの能力、Siriのようなエージェント、モバイルの普及といったいまの進化の延長線上で、多くの、そして大きなビジネス環境の変化が起こるだろうというものです。10の予測について紹介します(一部、分かりにくいところはガートナーの説明を要約して補足しました。詳細はプレスリリースをご覧ください

(1) 2018年までにデジタルビジネスは、現在のビジネスプロセス上の労働者の半分を不要にする一方で、デジタルビジネスの仕事は5倍になる

例えば、冷蔵庫が自分で食料品を発注し、ECサイトのロボットがそれを自動処理し、ドローンが配達する、といったデジタルビジネスの進化によって、従来の食料品店の店員、配達ドライバーと言った仕事は減るだろう。

(2) 2017年までにコンピュータアルゴリズムによって考案された破壊的なデジタルビジネスが登場する

(3) 2018年までに、ビジネスを運用するためのTCO(Total cost of Ownership)は知能を持った機械や商用サービスによって30%減少する。

(4) 2020年までに、ワイヤレスのヘルスモニタリング技術によって先進国の期待寿命平均余命が0.5年伸びる

(5) 2017年までに、米国の顧客のモバイル体験は米国でのモバイルコマースを拡大していき、デジタルコマースの売り上げの半分になるだろう

(6) 2016年までにモバイルデジタルアシスタントが独自に20億ドル以上のオンラインショッピングを行う

前述の冷蔵庫が食料品を発注するようなケース。

(7) 2017年までに、成功するデジタルビジネスの70%で、ビジネスモデルを顧客のニーズの変化に合うようにわざと変わりやすいプロセスにするだろう

(8) 2017年までに、コンシューマ製品への開発投資の半分は顧客体験のイノベーションへと振り分けられるだろう

(9) 2017年までに耐久消費財のEC販売業者の20%が、3Dプリンタを用いてパーソナライズした商品の提供を行うだろう

(10) 2020年までに、客の建物内位置検出システムとターゲティングメッセージの活用によって、リテールビジネスの売り上げが5%上昇するだろう

Tags: 業界動向

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Junichi Niino(jniino)
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