インテル、分社化したFPGA部門「アルテラ」を投資会社へ売却すると発表
インテルは、FPGA部門から分社化した「アルテラ」を投資会社のSilver Lakeに売却することを4月14日に発表しました。

アルテラは今から10年前の2015年にインテルが買収した「FPGA」の大手企業でした。
FPGA(Field Programmable Gate Array)とは、チップ内部のロジックをソフトウェアによってあとから自由に書き換えられるLSIの一種。ロジックを書き換えることで従来のLSIよりも特定の処理を非常に高速に処理できるようになります。
2015年頃は、いわゆるムーアの法則に限界が訪れたのではないかと言われていた時期であり、インテルによるアルテラの買収は、ムーアの法則に従った回路の微細化以外の方法によるプロセッサの性能向上への期待が込められていました。
インテルはアルテラの買収当時、下記の図に示すようにXeonプロセッサにFPGAを統合することを明らかにしていました。

しかしこのビジョンは結局成功することなく、2023年10月にインテルはアルテラを母体とするFPGA部門の分社化を発表します。
そして今回、分社化したアルテラの売却を発表したのです。ただし売するのは株式の51%であり、49%はインテルが保有したままであると発表されていることから、インテルは今後もアルテラに対して一定の影響力を保つつもりであることが示されています。
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