Databricks、サーバレスPostgresを提供する「Neon」の買収を発表
データ分析プラットフォームを提供するDatabricksは、サーバレスのPostgresを提供することで知られるスタートアップ「Neon」の買収を発表しました。
Databricks + Neon
— Databricks Japan | DATA + AI Company (@DatabricksJP) May 14, 2025
開発者ファーストのサーバーレスPostgres企業『Neon』がDatabricksに参画します!@neondatabase
Neonは革新的なデータベースで開発者、そしてAIエージェントにも最適な基盤です。開発者とAIのためのオープンでサーバーレスな基盤をともに目指しますhttps://t.co/hxK3oolUiZ
DatabricksはApache Sparkの生みの親であり米カリフォルニア大学バークレー校准教授でもあるMatei Zaharia(マテイ・ザハリア)氏らが設立した企業として知られています。
Apache Spark、Delta Lake、MLflowなどのオープンソースを基に、機械学習やデータ分析のためのプラットフォームを提供しています。
一方のNeonは、PostgreSQLをマネージドサービスで提供する同名のサービス「Neon」を提供しています。
Neonの特徴はサーバレスとしてオートスケーリングに対応していること、そしてデータベースのブランチを瞬時に作成する機能を備えており、アプリケーション開発者向けに開発環境やテスト環境などを迅速かつ簡単に用意できることが挙げられます。
一般にデータベースをコピーするには、スキーマとデータをエクスポートし、新たに同一スキーマで空のデータベースを作成し、そこにデータをインポートする必要があるため、手間と時間がかかるものです。
NeonはこれをCopy-on-writeという技術を用いて、まるでGitHubでコードのブランチを作成するように、瞬時にデータベースのブランチを作成できる、開発者フレンドリーなデータベースサービスとして知られています。
またPostgreSQLは企業向けのデータベース用途に加えて、ベクトルサーチ拡張機能などによって、生成AIアプリケーションの基盤としても人気が上昇しています。
DatabricksによるNeonの買収は、この開発者フレンドリーかつ生成AIアプリケーション基盤のリレーショナルデータベースという製品を同社製品群に取り込むことで、同社のポートフォリオの強化を目論んだものだといえるでしょう。