[速報]AWS、AIがフィードバックから学びつつ自律的に開発を行う「Kiro autonomous agent」発表

2025年12月3日

Amazon Web Services(AWS)は、日本時間12月3日未明から開催中の年次イベント「AWS re:Invent 2025」で、まるでチームメンバーのように自律的に開発を行うAIエージェント「Kiro autonomous agent」を発表しました

Kiroは仕様駆動開発を特長とするAIコードエディタとして今年(2025年)7月にAWSからリリースされました。Kiro autonomous agentは、その発展系として登場したAIエージェントです。

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一般にAIによるコーディングアシスタントは、例えば処理を行うリポジトリを切り替えるごとにコンテキストを与える必要があります。

それに対してKiro autonomous agentは与えられたコンテキストを継続的に維持し、作業に対して人間がフィードバックを与えると、フィードバックのパターンを覚えて後の変更に適用していくことが大きな特長とされています。

例えば、Kiroのプルリクエストに対して「標準エラー処理パターンを常に使用してください」や「チームの命名規則に従うことを忘れずに」といったフィードバックを与えると、単にそのプルリクエストで修正を行うだけでなく、チームメンバーからのフィードバックのパターンを学びぶことで、与えられたそれ以後のタスクを処理する場面においてもそのパターンを適用していきます。

「Kiro autonomous agentはすでにチームで使われているJiraやGitHub Slackと接続でき、そのコードや製品、標準を理解する」(マット・ガーマン AWS CEO)

Kiro autonomous agentに対しては、チャットによる相談や質問、製品の関連情報などを提供することができ、その上でタスクの依頼が可能です。

依頼されたタスクはミラーリングされた開発環境を備えたサンドボックス環境でコードをクローンし、コードベースを解析、作業内容を分解し、要件や実装計画などの定義が行われます。

その上で分解されたタスクごとにサブエージェントなどが調整されます。

Kiro autonomous agentのそれぞれのエージェントは非同期で動作するため、同時に複数のタスクやサブタスクが処理可能です。

Kiro autonomous agentはKiro Pro、Pro+、Powerの加入者向けにプレビューとして展開され始めており、現在ウェイトリストへの申し込みを受け付けています。

AWS re:Invent 2025

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Junichi Niino(jniino)
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